Presentation Information
[P-128]Comparative verification of changes by the DX propulsion prior to and after COVID-19 disaster in Hokkaido University fixed prosthodontics practice
*Yasuo Ueda1, Masana Maeda 2, Toshinori Nakajima2, Miku Saito1, Mariko Mizuno2, Kyoko Yamada1, Shinichiro Kuroshima1 (1. Department of Fixed and Regenerative Prosthodontics, Division of Oral Functional Science, Faculty of Dental Medicine, Hokkaido University, 2. Crown and Bridge Prosthodontics, Hokkaido University Hospital)
【目的】
2019年末から世界中で脅威となったコロナ禍では,オンライン授業とDX推進が希求された結果,今までにはなかった新しいコンテンツの作成が必要となった1).本研究の目的は,コロナ禍前後の実習内容,体制,ならびに教材を比較してその変化を確認し,将来における実習の方向性を検討する基礎資料を検討することにある.
【方法】
実習内容,時間・体制(デモの時間数),教材(実習書や動画)の変化について比較検討を行った.
【結果と考察】
実習内容は,主要項目(鋳造冠の製作,ジャケット冠のデジタル製作,支台歯形成など)に変化は認められないが,石膏模型を模型用スキャナーでデジタル化していたのを口腔内スキャナーで歯列を直接スキャンする方法へ変更になった.また,CADソフトウェアをDental Designer(3DShape)から Blenderfordentalへ変更することで,稼働台数を9台に拡充できた.
実習時間と体制は,コロナ禍以前よりも実習時間が5講(450分)削減されたが,デモを全てオンデマンド配信に切り替えたことで,実動時間が300分増となり,以前に行っていた延長実習は行わなくなった.
実習用コンテンツは,以前の実習書は最も多い2014年度で233ページにわたる紙媒体での配布であったが,現在は155ページの電子媒体(PDF)のみの配布に変わった.動画に関しては,以前は5本で延べ19分だったが,現在は動画30本で,延べ317分(1本平均10.5分)に増加した.
課題だったのは,CADソフトのBlenderfordentalの導入が困難であった点だが,学生がPythonプログラミングを履修していること,2,3年生でBlenderと3Dプリンターの基礎的な使い方を実習している事から,7〜8割の学生が本実習をこなせる環境になった.(注:現状では,CADを用いたクラウン設計は,完成を必修とはしていない).
今後は,コンテンツのブラシアップを進め,より効率的な学習の糧になることが重要であると考えられた.
【参考文献】
1)上田康夫.シンポジウム「クラウン・ブリッジ補綴に関する模型実習ならびに臨床実習の現状と課題」ー「北海道大学歯学部におけるクラウンブリッジの学生実習の現状と課題」.令和3年度公益社団法人日本補綴歯科学会東北・北海道支部学術大会プログラム・抄録集;2021, 17.
2019年末から世界中で脅威となったコロナ禍では,オンライン授業とDX推進が希求された結果,今までにはなかった新しいコンテンツの作成が必要となった1).本研究の目的は,コロナ禍前後の実習内容,体制,ならびに教材を比較してその変化を確認し,将来における実習の方向性を検討する基礎資料を検討することにある.
【方法】
実習内容,時間・体制(デモの時間数),教材(実習書や動画)の変化について比較検討を行った.
【結果と考察】
実習内容は,主要項目(鋳造冠の製作,ジャケット冠のデジタル製作,支台歯形成など)に変化は認められないが,石膏模型を模型用スキャナーでデジタル化していたのを口腔内スキャナーで歯列を直接スキャンする方法へ変更になった.また,CADソフトウェアをDental Designer(3DShape)から Blenderfordentalへ変更することで,稼働台数を9台に拡充できた.
実習時間と体制は,コロナ禍以前よりも実習時間が5講(450分)削減されたが,デモを全てオンデマンド配信に切り替えたことで,実動時間が300分増となり,以前に行っていた延長実習は行わなくなった.
実習用コンテンツは,以前の実習書は最も多い2014年度で233ページにわたる紙媒体での配布であったが,現在は155ページの電子媒体(PDF)のみの配布に変わった.動画に関しては,以前は5本で延べ19分だったが,現在は動画30本で,延べ317分(1本平均10.5分)に増加した.
課題だったのは,CADソフトのBlenderfordentalの導入が困難であった点だが,学生がPythonプログラミングを履修していること,2,3年生でBlenderと3Dプリンターの基礎的な使い方を実習している事から,7〜8割の学生が本実習をこなせる環境になった.(注:現状では,CADを用いたクラウン設計は,完成を必修とはしていない).
今後は,コンテンツのブラシアップを進め,より効率的な学習の糧になることが重要であると考えられた.
【参考文献】
1)上田康夫.シンポジウム「クラウン・ブリッジ補綴に関する模型実習ならびに臨床実習の現状と課題」ー「北海道大学歯学部におけるクラウンブリッジの学生実習の現状と課題」.令和3年度公益社団法人日本補綴歯科学会東北・北海道支部学術大会プログラム・抄録集;2021, 17.