Presentation Information

[CS2-2]Key Points of Case Presentation and Objective and Subjective Outcome Measures for Treatment Evaluation

*Takuya Mino1 (1. Osaka Dental University)
PDF DownloadDownload PDF

Keywords:

症例報告,客観的評価,主観的評価

症例報告論文における症例提示セクションは,緒言や考察とは異なり,初診時の患者情報から診断,治療内容,治療結果,および治療経過までを事実に基づいて記載するパートである.一見すると記述は単純に見えるが,適切な情報選択と治療結果の評価の提示が求められる点で配慮を要する.症例報告は多くのジャーナルにおいて原著論文より文字数制限が厳しいことに加え,不要な情報の過剰な記載は査読評価にも影響するため,必要な情報を過不足なく整理して提示することが重要である.多くの症例において,主訴,現症,現病歴,既往歴などの初診時情報,診断内容,複数の治療選択肢の提示,ならびに治療計画の記載は必須項目となる.さらに,症例の新規性や臨床的意義を明確に示すために,著者が強調したいポイントに直結する検査所見,画像資料,口腔内写真,検査値などを優先的に選択して提示する必要がある.加えて,治療結果の妥当性を担保するためには,信頼性と妥当性が検証された客観的評価法および主観的質問票を用いた評価結果を示すことが重要である.これらの指標を用いた評価が示されない場合,治療成果を国際的に共有可能な統一基準で読者に伝えることが困難となり,論文受理の障壁となる可能性がある.本セミナーでは,補綴領域の症例報告における症例提示セクションの記載項目について体系的に整理し,治療結果を評価するための客観的評価法および主観的評価法について概説する.さらに,近年普及しているデジタルツールを活用した評価手法についても紹介する予定である.