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[DHS-2]Updating “NCCL” -Is your knowledge still stuck in the 20th century?-

*Toshifumi Kuroe1 (1. Kuroe Dental Office)
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Keywords:

NCCL,アブフラクション,アップデート

「学びなおし」はブランクを埋めるために必須ですが、現役の歯科衛生士にとっても重要な課題です。私たちが常識と考えている知識が、気付かぬうちに大きく変わってしまっていることがあります。非う蝕性の歯頸部歯質欠損(noncarious cervical lesion:NCCL)は、その好例です。  くさび状欠損と呼ばれることが多いですが、くさび状以外の形態を呈することも少なくありません。そのため、形態を限定しないNCCLという用語の方が、より適切と考えられます。名称だけでなく、病因論にも大きな変化が起きてきました。歴史的に、摩耗と酸蝕がNCCLの原因と考えられていました。しかし、1990年代に過大な咬合力を原因とするアブフラクションが加わりました。NCCLを見るとアブフラクションを真っ先に疑う人は少なくないと思われます。  しかし近年、アブフラクションに対する評価が大きく変化しました。海外の主要な学術団体が否定的な見解を示し、根拠が乏しい不適切な用語として用語集から除外した団体もあります。アブフラクションが提唱された当時の科学的・臨床的根拠は、実は脆弱でした。しかし、プレEBM時代であった1990年代に、十分な検証なしに事実として扱われるようになりました。21世紀に検証が進んだ結果が、現在の学術団体の見解です。そのため、NCCLを見て直ちにアブフラクションと決めつけることは、慎重であるべきです。残念ながら、「アブフラクションでなければNCCLは何か?」という問いに、アブフラクションに否定的な学術団体は答えを提示していません。そのため、NCCLをどう捉え、どのように対応すべきか、現存するエビデンスと経過を追った症例から考察します。