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[ES1-2]Evening Session 1

*Yuka Inamochi1 (1. Department of Masticatory Function and Health Science, Graduate School, Institute of Science Tokyo)
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臨床現場で見いだされたクリニカルクエスチョンを,臨床研究の形で明らかにしエビデンスとして還元することは,大学病院に勤務する研究者の重要な役割である.臨床研究には観察研究と介入研究があり,目的と実行可能性を踏まえた適切なデザインの選択が不可欠である.特にランダム化比較研究では,研究立案から申請,実施,解析,論文受理に至るまで多くのハードルが存在する.
 本セッションでは,東京科学大学義歯科と東京歯科大学補綴科が実施する「有床義歯のリラインにおける操作性・耐久性に関する,常温重合型材料と光重合型材料の無作為化比較研究」(jRCTs032250051)を例に,研究支援を受ける立場から得られた経験を紹介する.本研究は特定臨床研究に該当し,研究支援部門と協働しながら,申請書作成,統計相談,データ管理システム構築,CRB申請準備を進めた.その中で研究計画段階での論理の明確化が研究全体の質と再現性を大きく左右することを体感した.
 研究計画書の作成は一見負担が大きいように感じられるが,支援を受けながら丁寧にブラッシュアップすることで,倫理審査通過後の運用上の迷いや判断の揺らぎがなくなり,研究遂行上の安心材料として機能する.また,アウトカムの定義やバイアスへの配慮といった初期段階の検討が,効果的なポイントであることも学んだ.こうした経験を通して,若手臨床医が臨床疑問を研究へと発展させる際に,研究支援をどのように活用できるのかを具体的に示し,研究の実現可能性と質を高めるための視点を共有したい.