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[ES3-2]Evening Session 3
*Shugo Haga1,2,3 (1. Department of Orthodontics Showa Medical University School of Dentistry, 2. Showa Medical University Research Institute for Sports & Exercise Sciences, 3. Showa Medical University Dental Hospital Sports Dentistry)
小児期の咬合は, 歯列および顎顔面形態の形成に加え, 口腔機能を介して全身機能と関連する重要な要素である. また成長発育期は顎顔面と全身の発達が著しい時期であり, 不正咬合は美的不調和の問題にとどまらず, 咀嚼, 嚥下, 呼吸といった機能や心理社会的健康に影響を及ぼす可能性がある. とくに咀嚼機能は食行動の形成に関与し, 栄養摂取様式や身体発育を介して, 将来的な身体機能の基盤形成に寄与すると考えられる. 近年, 顎顔面形態や咬合は上気道機能や睡眠呼吸障害との関連が指摘されており, 運動時の呼吸効率やパフォーマンスとの関係も注目されている. 一方で, 姿勢制御や運動機能との関連については一定の関連が示唆されるものの, 因果関係の解釈には慎重を要する. これらの知見は, 成長期における口腔機能の獲得や咬合管理が単なる歯列の整列にとどまらず, 将来的な身体機能およびスポーツパフォーマンスの基盤形成に関与し得る可能性を示唆する. 本セッションでは, 小児期における咬合と身体機能の関連について, 口腔機能, 呼吸機能および運動機能の観点から整理し, スポーツ歯科学的視点も盛り込みながら臨床的意義と実践的示唆について考察したい.
