Presentation Information
[ES8-4]Evening Session 8
*Keisuke Ashida1 (1. Department of Prosthodontics, Division of Prosthodontics, School of Dentistry, Showa Medical University)
近年,口腔内スキャナー(Intraoral Scanner; IOS)の普及により,デジタル印象採得は日常臨床において不可欠なものとなっている.しかし,単冠やショートスパンの印象採得と比較し,フルアーチ印象採得では,依然として連続的に取得した画像の統合プロセス(いわゆるスティッチング)の累積誤差による精度(Precision)・真度(Trueness)の低下が大きな課題である.
IOSは連続撮影フレームをスティッチングで三次元形態構築する.したがって,歯列全体にわたる多数歯・広範囲スキャンや欠損部顎堤のスキャンでは,形態特徴の乏しい領域における特徴点抽出の不安定化,画像間スティッチングの累積誤差,トラッキングロスからの復帰に伴うミスアライメントなどが,系統的な誤差の要因となることが知られている.さらに,外光(ユニットライト等)の干渉や,歯面の湿潤状態,軟組織の変位なども精度や真度に影響を及ぼすと考えられている.
本講演では,これらのエラー発生機序などの特性を概説し,現時点でIOSによるフルアーチ印象採得の精度・真度が,従来法と比較してどの水準にあるのかを最新の研究や文献を踏まえて明らかにする.また,臨床応用上許容できる精度・真度を獲得するためのスキャンパスの最適化やエラー防止のためのチェックポイントを含むスキャン戦略を具体的に提示する.
本講演を通じて,IOSの特性を最大限に活かしたフルアーチ印象採得への理解が深まり,日常臨床に資する知見を参加者と共有できれば幸いである.
IOSは連続撮影フレームをスティッチングで三次元形態構築する.したがって,歯列全体にわたる多数歯・広範囲スキャンや欠損部顎堤のスキャンでは,形態特徴の乏しい領域における特徴点抽出の不安定化,画像間スティッチングの累積誤差,トラッキングロスからの復帰に伴うミスアライメントなどが,系統的な誤差の要因となることが知られている.さらに,外光(ユニットライト等)の干渉や,歯面の湿潤状態,軟組織の変位なども精度や真度に影響を及ぼすと考えられている.
本講演では,これらのエラー発生機序などの特性を概説し,現時点でIOSによるフルアーチ印象採得の精度・真度が,従来法と比較してどの水準にあるのかを最新の研究や文献を踏まえて明らかにする.また,臨床応用上許容できる精度・真度を獲得するためのスキャンパスの最適化やエラー防止のためのチェックポイントを含むスキャン戦略を具体的に提示する.
本講演を通じて,IOSの特性を最大限に活かしたフルアーチ印象採得への理解が深まり,日常臨床に資する知見を参加者と共有できれば幸いである.
