Presentation Information
[O4-2]Grade-Specific Association between Eating Fast, Masticatory Performance, and Obesity in Schoolchildren : The Osaka MELON Study
*Risa Hiramatsu1, Takayuki Kosaka1, Masayuki Yoshimatsu2, Norimasa Sakanoshita3, Yuki Murotani1, Kazunori Ikebe1 (1. The University of Osaka Graduate School of Dentistry Department of Removable Prosthodontics and Gerodontology, 2. Osaka City Association of School Dentists, 3. Public Relations Department, Lotte Co., Ltd.)
【目的】
学童期肥満は成人肥満へ移行しやすく,生活習慣病予防の観点から,そのリスク因子の解明が重要である.学童期肥満のリスク因子として咀嚼習慣に関する報告は散見されるが,咀嚼機能を含めて検討した研究は限られている.そこで本研究では,大規模横断調査に参加した小学校4年生を5年生まで追跡し,各学年における咀嚼習慣・咀嚼機能と肥満との関連を検討することを目的とした.
【方法】
大阪市立小学校に在籍し,4年生時(2023年度)および5年生時(2024年度)の両調査に参加した児童1148名(男児568名,女児580名)を対象とした.早食いについて,「食べるのが早い方である」という質問に対して,「はい」「いいえ」により回答を得た.咀嚼機能として,キシリトール咀嚼チェックガムおよび咀嚼チェックアプリ(株式会社ロッテ,東京,日本)を用いて咀嚼能率を評価した.咀嚼能率の下位25%を「低値群」,それ以外を「非低値群」と定義した.肥満傾向について,身長および体重より肥満度(実測体重-標準体重/標準体重×100(%))を算出し,20未満を「肥満なし群」,20以上を「肥満群」とした.肥満を目的変数とし,早食いおよび咀嚼能率低値のオッズ比を,DMFT指数およびHellmanの咬合発育段階を調整したロジスティック回帰分析により算出した.また,早食いと咀嚼能率低値の組み合わせによる肥満との関連についても検討した.上記について,学年別および男女別に実施した.統計学的有意水準は5%とした.
【結果と考察】
4年生では男児において,5年生では男女ともに早食いが肥満と有意に関連した.咀嚼能率は,いずれの学年においても,肥満との間に有意な関連を認めなかった.男児ではいずれの学年においても,「早食いなし+咀嚼能率非低値群」を基準として,「早食いあり+咀嚼能率低値群」は肥満との間に有意な関連を認めるとともに,最も高いオッズ比を示した.一方,女児ではいずれの学年においても,早食い・咀嚼能率低値の組み合わせと肥満との間に有意な関連を認めなかった.本研究より,小学校4年生および5年生のいずれにおいても,早食いに加え,低い咀嚼機能が肥満と関連する可能性が示された.
(研究協力者:大阪大学大学院歯学研究科小児歯科学講座 仲野和彦 大継將寿,大阪市学校歯科医会 上田裕彦 西本達哉,大阪市教育委員会 戸木優子)
学童期肥満は成人肥満へ移行しやすく,生活習慣病予防の観点から,そのリスク因子の解明が重要である.学童期肥満のリスク因子として咀嚼習慣に関する報告は散見されるが,咀嚼機能を含めて検討した研究は限られている.そこで本研究では,大規模横断調査に参加した小学校4年生を5年生まで追跡し,各学年における咀嚼習慣・咀嚼機能と肥満との関連を検討することを目的とした.
【方法】
大阪市立小学校に在籍し,4年生時(2023年度)および5年生時(2024年度)の両調査に参加した児童1148名(男児568名,女児580名)を対象とした.早食いについて,「食べるのが早い方である」という質問に対して,「はい」「いいえ」により回答を得た.咀嚼機能として,キシリトール咀嚼チェックガムおよび咀嚼チェックアプリ(株式会社ロッテ,東京,日本)を用いて咀嚼能率を評価した.咀嚼能率の下位25%を「低値群」,それ以外を「非低値群」と定義した.肥満傾向について,身長および体重より肥満度(実測体重-標準体重/標準体重×100(%))を算出し,20未満を「肥満なし群」,20以上を「肥満群」とした.肥満を目的変数とし,早食いおよび咀嚼能率低値のオッズ比を,DMFT指数およびHellmanの咬合発育段階を調整したロジスティック回帰分析により算出した.また,早食いと咀嚼能率低値の組み合わせによる肥満との関連についても検討した.上記について,学年別および男女別に実施した.統計学的有意水準は5%とした.
【結果と考察】
4年生では男児において,5年生では男女ともに早食いが肥満と有意に関連した.咀嚼能率は,いずれの学年においても,肥満との間に有意な関連を認めなかった.男児ではいずれの学年においても,「早食いなし+咀嚼能率非低値群」を基準として,「早食いあり+咀嚼能率低値群」は肥満との間に有意な関連を認めるとともに,最も高いオッズ比を示した.一方,女児ではいずれの学年においても,早食い・咀嚼能率低値の組み合わせと肥満との間に有意な関連を認めなかった.本研究より,小学校4年生および5年生のいずれにおいても,早食いに加え,低い咀嚼機能が肥満と関連する可能性が示された.
(研究協力者:大阪大学大学院歯学研究科小児歯科学講座 仲野和彦 大継將寿,大阪市学校歯科医会 上田裕彦 西本達哉,大阪市教育委員会 戸木優子)
