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[O4-3]Perioperative Changes in Oral Function in Older Patients With Gastrointestinal Cancer

*Ken Tomizuka1, Masanobu Abe1 (1. Tokyo Branch)
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【背景】
 高齢消化器がん患者は増加しており、周術期の口腔機能低下が術後の栄養状態や合併症の発症に影響する可能性が示唆されている1,2)。舌圧は摂食嚥下機能の指標であるが,咬合支持を踏まえたがん手術患者の周術期の縦断的な検討は十分とはいえない。
【目的】
 高齢者の消化器がん周術期の舌圧の縦断変化を明らかにし、咬合支持を含む関連因子を検討すること。
【方法】
 2024年4月〜2025年11月に当院の胃外科、食道外科、肝胆膵外科で手術を受けた75歳以上の患者123例を対象とし、術前(pre),術後1週(wk1),術後1か月(mo1)の3時点で舌圧(kPa)を測定した。統計解析はEZRで線形混合効果モデルを用い、舌圧を目的変数として、測定時期,咬合支持(アイヒナー分類:A,B1-3 vs B4,C),手術領域(胃/食道/肝胆膵),年齢,性別,術前アルブミン値(Alb),チャールソン併存疾患指数(CCI:≧3 vs ≦2),歯科定期受診(有/無)を固定効果、患者IDをランダム切片として推定した。サブ解析として、測定時期と咬合支持の交互作用を検討した。
【結果と考察】
 舌圧中央値 [IQR]はpre 29.0 [23.5–33.5](n=123),wk1 27.8 [20.8–33.0](n=107),mo1 29.3 [21.1–33.4](n=70)で,wk1で低下しmo1で回復傾向を示した。主解析では、咬合支持は舌圧と有意な関連を認めなかった(β= −1.54 kPa,95%CI −4.63〜1.55)。一方,Alb(1g/dL当たり β= +4.74 kPa,95%CI 1.63〜7.86)および年齢(1歳当たりβ=−0.61 kPa,95%CI −0.96〜−0.26)は有意に関連した。交互作用は有意ではなかった(p=0.097)。以上より、高齢の消化器がん手術患者の周術期の舌圧は、咬合支持よりも栄養状態や年齢と関連する可能性が示唆された。
【参考文献】
 1) Tanaka M, Matsuo K, Hidaka R, et al. J Oral Rehabil
2025 ; 52(11):2066-2073.
 2) Kojima K, Fukushima T, Kurita D, et al. Dysphagia
2023 ; 38(4):1147-1155.