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[O6-2]Two Cases of Removable Partial Dentures with Metal Clasps Fabricated Using Zero System and an Intraoral Scanner

*Michiyuki Nara1, Daichi Kamiyama1, Ryota Ito2 (1. East Kanto Branch, 2. Chiba ken)
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【緒言】
 口腔内スキャナー(以下IOS)によるデジタル印象は固定性補綴で普及しているが,可撤性義歯への応用には物理的制約が多い.特に,IOSデータから出力した3Dプリントレジン模型上で義歯を製作する際,模型材料と床用レジンが接着し,離型が困難となることが課題とされている1).今回,この接着問題を解決した新技術(特許出願中)と,試適義歯を用いた機能的印象を特徴とする義歯製作手法ZERO SYSTEM®2)を併用した、2症例を報告する.
【症例の概要・治療内容】
 症例1:88歳男性.上顎無歯顎および下顎部分欠損による咀嚼障害を主訴とし,来院した.絞扼反射が著しく従来印象が困難であった.症例2:79歳男性.義歯破折を反復しており,短期間での新製を希望した.両症例とも日本補綴歯科学会症型分類はレベルⅡであった.IOS(Primescan 2, Dentsply Sirona)で光学印象を採得し,咬合採得にはゴシックアーチ描記法を用いた.さらに,試適義歯による咬座印象を行うZERO SYSTEM®を適用した.最終データから3Dプリントレジン模型を出力し,離型処理後,石膏置換を介さず直接レジン床を重合・製作した.
【経過ならびに考察】
 最終義歯はいずれもレジン模型から容易かつ円滑に脱型され,良好な適合を示した.症例1では絞扼反射を誘発することなく精密印象が可能となり,症例2は通院回数,チェアタイムおよび製作期間のを短縮が得られた.またさらに,孤立歯や・動揺歯に対する印象精度向上が示唆された.模型と床用レジンの接着問題を新技術により解消したことで,ZERO SYSTEM®が提唱する機能的義歯製作をがデジタルワークフロー上で完結でき,その有用性が示された.
【参考文献】
1)Farah RI, Elzeky M, Alresheedi B, et al.Evaluation of separating media for autopolymerizing acrylic resin fabricated on 3D-printed acrylate-based resin dental casts.J Prosthet Dent 2023;130:110.e1-110.e5.
2)佐久間利喜,梅山遼,神山大地.[巻頭特集]印象材・石膏模型いらずのデジタル時代のパーシャルデンチャー! デンタルダイヤモンド 2025;50(8):31-48.