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[O6-4]A case of esthetic rehabilitation of the maxillary right canine to a central incisor form using CAD-CAM technology

*Naoyuki Kaga1, Kyosuke Kanda1, Shingo Ito1, Shoji Miyazono1, Yu Takaesu1, Yuichiro Yamaguchi1, Takashi Matsuura1 (1. Section of Fixed Prosthodontics, Department of Oral Rehabilitation, Fukuoka Dental College)
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【緒言】
 金属アレルギー患者の増加や高度な審美性への需要の高まりから,前歯部におけるメタルフリー治療のニーズは増加している.2020年に前歯部CAD/CAMレジン冠が保険収載されて以降,令和6年度社会医療診療行為別統計1)では,前歯部での診療回数割合は約22.43%(ブリッジの支台歯を除く)を占めている.今回,矯正治療により上顎中切歯部に誘導した犬歯に対し,CAD/CAMレジン冠を用いて審美回復を行ったので報告する.
【症例の概要・治療内容】
 患者は20歳,女性.矯正治療後に前歯部形態の審美的不満を主訴に補綴科を紹介受診した.上顎右側犬歯の萌出方向異常により上顎右側中切歯に歯根吸収を認め,抜歯後,骨格性下顎前突の診断のもと外科的矯正治療が行われた.上顎右側中切歯部には犬歯が配列されていたため,歯冠形態の大幅な修正が必要と判断し,CAD/CAMレジン冠による歯冠修復を行う方針とした.支台歯形成前模型をラボスキャナーでスキャンし,上顎左側中切歯を模倣したプロビジョナルレストレーションを製作した.歯冠形態および歯周組織に問題がないことを確認後,個人トレーとシリコーン印象材により精密印象採得を行い,作業模型を製作した.スキャンデータを用いて補綴装置を設計し,CAD/CAM冠用ハイブリッドレジンブロック(セラスマートレイヤー,GC)を切削加工して製作した.試適・調整後,支台歯に接着処理を施し,接着性レジンセメントにて装着した.
【経過ならびに考察】
 装着後1年8か月で脱離を認めたが,補綴装置や支台歯,歯周組織に問題はなく,再装着を行った.装着後3年経過時点でも破損や著明な摩耗は認められず,良好な経過を示している.CAD/CAMレジン冠は製作者の技術に依存しにくく,隣在歯形態を精度良く再現できることから,前歯部歯冠補綴において有用であると考えられた.
(発表に際して患者の同意を得た.)

【参考文献】
1)厚生労働省 (2025). 令和6年度社会医療診療行為別統計. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/sinryo/tyosa24/