Presentation Information
[P-4]Influence of defective dentition and a food-derived marker on maxillomandibular relationship records using an intraoral scanner.
*Kotono Nagata1, Naoki Asanuma2, Yuko Watarai1,2, Tatsuhiro Suzuki2, Momoka Kawana1, Tomonori Niitsuma1, Fumi Mizuhasi1,2 (1. Functional Occlusal Treatment, The Nippon Dental University Graduate School of Life Dentistry at Niigata , 2. Department of Removable Prosthodontics, The Nippon Dental University School of Life Dentistry at Niigata)
【目的】
口腔内スキャナーを用いた咬合採得では,欠損歯数の増加が精度に影響を及ぼすことが報告されており,マーカーによる精度への影響についても検討されている1).一方で,これらの研究ではインプラント用のヒーリングアバットメントなどを用いており,可撤性義歯症例への応用は限定的である.本研究では,欠損歯列において,食品由来マーカーの使用が口腔内スキャナーによる咬合採得に与える影響について検討した.
【方法】
上下歯列模型を咬合器へ装着後,基準点を付与し,口腔内スキャナー(TRIOS3Ⓡ,3Shape)を用いてスキャンを行った.欠損条件はM0:完全歯列,M1:下顎右側第二大臼歯欠損,M2:下顎右側大臼歯欠損,M3:下顎右側大臼歯および第二小臼歯欠損,M4:下顎右側大臼歯および小臼歯欠損,M4k:下顎右側大臼歯および小臼歯欠損マーカー付与とした.マーカーは,円錐台形のグミを使用した.得られた3Dデータから基準点間の距離を測定し,咬合採得時のスキャン時間についても分析した.統計解析はKruskal-Wallis検定を行い,Mann-WhitneyのU検定およびBonferroni補正による多重比較を行った.
【結果と考察】
条件M0と比較して,M2からM4kにおいて,基準点間距離が有意に小さい値を示し,(p<0.01)マーカーの使用による咬合採得の再現性の改善は認められなかった.一方,咬合採得時のスキャン時間は,マーカーの使用により有意に短縮した(p<0.001).これらの結果から,マーカーの形態的特徴がスキャナーにより認識され,位置合わせの過程に一定の影響を及ぼしていると考えられる.また,欠損歯数が多い症例においては,マーカーの使用により短時間でスキャンを完了できる可能性が示唆された.このことから,顎位の保持が困難な症例において,マーカーの付与は特に有用であると考えられる.
【参考文献】
1) Yu C, Zhang C, Wang Y, Jiang X, Ren S. Impact of scanning strategies on the accuracy of virtual interocclusal records in partially edentulous arch using intraoral scanner: an in vitro study. BMC Oral Health 2024;24
口腔内スキャナーを用いた咬合採得では,欠損歯数の増加が精度に影響を及ぼすことが報告されており,マーカーによる精度への影響についても検討されている1).一方で,これらの研究ではインプラント用のヒーリングアバットメントなどを用いており,可撤性義歯症例への応用は限定的である.本研究では,欠損歯列において,食品由来マーカーの使用が口腔内スキャナーによる咬合採得に与える影響について検討した.
【方法】
上下歯列模型を咬合器へ装着後,基準点を付与し,口腔内スキャナー(TRIOS3Ⓡ,3Shape)を用いてスキャンを行った.欠損条件はM0:完全歯列,M1:下顎右側第二大臼歯欠損,M2:下顎右側大臼歯欠損,M3:下顎右側大臼歯および第二小臼歯欠損,M4:下顎右側大臼歯および小臼歯欠損,M4k:下顎右側大臼歯および小臼歯欠損マーカー付与とした.マーカーは,円錐台形のグミを使用した.得られた3Dデータから基準点間の距離を測定し,咬合採得時のスキャン時間についても分析した.統計解析はKruskal-Wallis検定を行い,Mann-WhitneyのU検定およびBonferroni補正による多重比較を行った.
【結果と考察】
条件M0と比較して,M2からM4kにおいて,基準点間距離が有意に小さい値を示し,(p<0.01)マーカーの使用による咬合採得の再現性の改善は認められなかった.一方,咬合採得時のスキャン時間は,マーカーの使用により有意に短縮した(p<0.001).これらの結果から,マーカーの形態的特徴がスキャナーにより認識され,位置合わせの過程に一定の影響を及ぼしていると考えられる.また,欠損歯数が多い症例においては,マーカーの使用により短時間でスキャンを完了できる可能性が示唆された.このことから,顎位の保持が困難な症例において,マーカーの付与は特に有用であると考えられる.
【参考文献】
1) Yu C, Zhang C, Wang Y, Jiang X, Ren S. Impact of scanning strategies on the accuracy of virtual interocclusal records in partially edentulous arch using intraoral scanner: an in vitro study. BMC Oral Health 2024;24
