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[P-105]Examination of salivary metabolic profile using an ex vivo perfusion model of the mouse submandibular gland

*Minoru Goda1, Taro Mukaibo1, Tomotaka Nodai1, Takashi Munemasa1, Yusuke Kondo1, Ryuji Hosokawa1, Chihiro Masaki1 (1. Division of Oral Reconstruction and Prosthodontics,Kyusyu Dental University)
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【目的】
 高齢者における唾液分泌量および唾液性状の加齢変化は口腔機能に影響を及ぼすが,その分子基盤については不明な点が多い.本研究では,マウス顎下腺体外灌流モデルを用いて,唾液腺組織と分泌唾液に含まれる代謝物の関連性を明らかにするとともに,年齢および性別に関連した唾液代謝プロファイルの変動を調査し,唾液腺機能評価の基盤的知見を得ることを目的とした.
【方法】
 若齢(13週齢)および老齢(120週齢)の雄および雌マウスから顎下腺を単離し,総頚動脈から灌流した.コリン作動性刺激およびβアドレナリン作動性刺激により分泌された唾液を回収した.腺組織および分泌唾液中の代謝物は,キャピラリー電気泳動―飛行時間型質量分析法 (CE–TOFMS)を用いて網羅的に解析した.
【結果と考察】
 腺組織および唾液の両方において,多様な親水性低分子代謝物が検出された.主成分分析の結果,腺組織メタボロームでは加齢に関連した分布傾向が認められた.個々の代謝物については,老齢マウスの唾液においてグルタチオンおよびタウリンの濃度低下が観察された.これらの抗酸化物質の減少は,加齢に伴う酸化ストレス防御機能の低下を反映している可能性を示す.また, 腺組織と唾液の間で類似した挙動を示すものが存在する一方,加齢や性別により異なる変動様式を示す代謝物も確認されたことから,唾液腺組織中の代謝物濃度が必ずしも分泌唾液中の濃度を直接反映するわけではなく,分泌過程において選択的な輸送や濃縮が行われている可能性が示唆された.本研究は,唾液腺組織と分泌唾液における代謝プロファイルの関係性,および加齢・性差による変動を明らかにした基礎的知見を提供するものである.今後,ヒト唾液を対象とした研究への展開により,唾液腺機能の包括的評価への応用が期待される.