Presentation Information
[P-11]Effect of Separating Agents on the Bond Strength between 3D-Printed Models and Denture Base Resin
*Ryota Kimura1, Satomi Kamata1, Daiti Kamiyama2, Noriyuki Nara2, Masaaki Kasahara3, Masayuki Hattori3, Akinori Tasaka1 (1. Department of Removable Partial Prosthodontics, Tokyo Dental College, 2. East Kanto Branch, 3. Department of Dental Materials Science, Tokyo Dental College)
【目的】
近年,CAD/CAM技術の発展により,義歯製作用の作業用模型の製作に3Dプリンターが用いられるようになった.3Dプリンターで製作された作業用模型(以下3D模型)はレジン系材料であるため,義歯床用レジンと同種材料間での接触となり,重合後に強固な接着が生じ,掘り出し操作が困難となることがある.従って,掘り出し操作を容易にするためには分離材の塗布が重要である.しかしながら,3D模型と義歯床用材料との接着に分離材が及ぼす影響については明らかにされていない.
本研究では,分離材の塗布が3D模型と義歯床用レジンとのせん断接着強さに及ぼす影響を検討した.
【方法】
義歯床用材料は,常温重合レジン(PalaXtreme,KULZER)を使用した.模型材料には光硬化性樹脂(SP-Model-EY,山八歯材工業)を使用し,3Dプリンター(SmaPri Sonic 8K XM,PHROZEN)にて円柱試料(φ25×22 mm)を製作した.分離材として,ワセリン(白色ワセリン,日医工)および界面活性剤(ママレモン,サンワ)の2種類を使用した.未処理群と分離材2群で各3群10個ずつ,計30個の試料を製作した.3D模型の被着面に穴のあいた両面テープで被着面積(φ4.0 mm)を規定し,各分離材塗布後にアクリルリングを固定した.固定したアクリルリング上に常温重合レジンを填入し,55℃で30分間重合を行った.自然放冷後,万能試験機を使用し,クロスヘッドスピード1.0 mm/minでせん断接着強さを測定した.統計分析はKruskal-Wallis検定後,Bonferroni法による多重比較を行った.有意水準は0.05とした.
【結果と考察】
せん断接着強さは,未処理で25.2±3.8 MPa(平均値±標準偏差),ワセリンで18.4±5.0 MPa,界面活性剤で10.3±1.8 MPaを示した.未処理に対して,ワセリンおよび界面活性剤の両者に統計学的有意差を認めた.また,ワセリンと界面活性剤にも統計学的有意差を認めた.界面活性剤はワセリンと比較して薄く均一な被膜を形成するため,義歯床用レジンのモノマーが模型表面へ浸透・拡散をより効果的に抑制することで,接着強さが低下した可能性が示唆された.以上のことから,分離材の種類が3D模型と義歯床用レジンとのせん断接着強さに影響を及ぼすことが明らかとなった.
近年,CAD/CAM技術の発展により,義歯製作用の作業用模型の製作に3Dプリンターが用いられるようになった.3Dプリンターで製作された作業用模型(以下3D模型)はレジン系材料であるため,義歯床用レジンと同種材料間での接触となり,重合後に強固な接着が生じ,掘り出し操作が困難となることがある.従って,掘り出し操作を容易にするためには分離材の塗布が重要である.しかしながら,3D模型と義歯床用材料との接着に分離材が及ぼす影響については明らかにされていない.
本研究では,分離材の塗布が3D模型と義歯床用レジンとのせん断接着強さに及ぼす影響を検討した.
【方法】
義歯床用材料は,常温重合レジン(PalaXtreme,KULZER)を使用した.模型材料には光硬化性樹脂(SP-Model-EY,山八歯材工業)を使用し,3Dプリンター(SmaPri Sonic 8K XM,PHROZEN)にて円柱試料(φ25×22 mm)を製作した.分離材として,ワセリン(白色ワセリン,日医工)および界面活性剤(ママレモン,サンワ)の2種類を使用した.未処理群と分離材2群で各3群10個ずつ,計30個の試料を製作した.3D模型の被着面に穴のあいた両面テープで被着面積(φ4.0 mm)を規定し,各分離材塗布後にアクリルリングを固定した.固定したアクリルリング上に常温重合レジンを填入し,55℃で30分間重合を行った.自然放冷後,万能試験機を使用し,クロスヘッドスピード1.0 mm/minでせん断接着強さを測定した.統計分析はKruskal-Wallis検定後,Bonferroni法による多重比較を行った.有意水準は0.05とした.
【結果と考察】
せん断接着強さは,未処理で25.2±3.8 MPa(平均値±標準偏差),ワセリンで18.4±5.0 MPa,界面活性剤で10.3±1.8 MPaを示した.未処理に対して,ワセリンおよび界面活性剤の両者に統計学的有意差を認めた.また,ワセリンと界面活性剤にも統計学的有意差を認めた.界面活性剤はワセリンと比較して薄く均一な被膜を形成するため,義歯床用レジンのモノマーが模型表面へ浸透・拡散をより効果的に抑制することで,接着強さが低下した可能性が示唆された.以上のことから,分離材の種類が3D模型と義歯床用レジンとのせん断接着強さに影響を及ぼすことが明らかとなった.
