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[P-112]A questionnaire-based study on consumable foods among denture wearers with lifestyle-related diseases

*Chiachen Shen1, Naho Hamano1, Yukari Tomino1, Tota Shimizu1, Hideo Iwashita1, Yujiro Sonobe1, Haruka Sato1, Shiori Murakami1, Satoshi Ino1 (1. Department of Removable Prosthodontics, Kanagawa Dental University)
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【目的】
 義歯装着後の咀嚼機能評価として,35品目の食品アンケート1)が用いられている。しかしながら,使用される被験食品は,生活習慣病を有する患者にとって,管理栄養上,必ずしも適切とはいえず,補綴治療後に摂食嚥下リハビリテーションの効果判定として用いた場合,摂食可能食品が増加しても,炭水化物・塩分・脂質等の摂取増加により,生活習慣病を悪化させる懸念もある。このような症例では,摂食可能で,かつ健康維持に適した食品選択が重要となる。そこで本研究では,補綴治療後の食支援体制の改善を図る目的で,咀嚼機能評価と生活習慣病別の栄養配慮を同時に行える食品摂取アンケートを,患者教育や臨床応用に活用可能なツールとして新たに構築した。
【方法】
 既存の食品アンケートを分析し,栄養学的視点,生活習慣病別配慮などの課題を考慮して25品目を抽出し,咀嚼難易度Ⅰ〜Ⅴに分類し,調理形態を明示した新アンケートを作成した。それに加え,生活習慣病別における非推奨食品とその非推奨理由(過剰な炭水化物・塩分・脂質量)を整理し,疾患別の食事指導に活用できる形式とした。さらに,咀嚼機能や栄養状態の再評価においては,咀嚼能率検査や血液検査などの客観的指標を併用することで,食事指導の効果を客観的に示すことを試みた。
【結果と考察】
 本新アンケートは,「咀嚼できる食品」から「咀嚼可能であり,かつ健康的に摂取できる食品」へ視点を拡張することを目的として作成した。生活習慣病別に栄養素情報を付加することで,疾患に応じた具体的助言(例:漬物は咀嚼容易でも塩分が高いため高血圧では非推奨,鶏肉は調理法により脂質量が変動等)が可能となり,従来アンケートでは困難であった食支援への応用が可能となった。また,歯科・医科・管理栄養士の共通ツールとして医科歯科連携に寄与することが期待される。今後,血液検査などの客観的指標と併用することで,食事指導による栄養状態の改善を定期的に把握でき,補綴治療後患者の長期的QOL向上に繋がるツールとなり得ると考察した。
【参考文献】
1) 平井敏博,安斎隆ほか.摂取可能食品アンケートを用いた全部床義歯装着者用咀嚼機能判定表の試作.補綴誌 1988;32:1261-1267.
2) 西村紗稀子ほか. 口腔機能低下症患者への多職種連携による保健指導(食支援)に関する報告. 補綴誌134回学術大会特別号 2025;17:307.