Presentation Information
[P-115]A study on the number of measurements of tongue pressure and lip closing force in patients with temporomandibular joint disorders
Minami Sagara1, *Atsushi Shimada1,2, Momoko Shimada1 (1. Tokyo Branch, 2. Department of Comprehensive Dentistry, Nihon University School of Dentistry)
【目的】
小児期には口腔機能発達不全症,高齢期には口腔機能低下症に対する評価として舌圧や口唇閉鎖力が用いられている.演者は顎関節症を成人期の口腔機能障害として捉え,18歳~50歳代の成人期顎関節症患者における口唇閉鎖力,舌圧を測定したところ,多くの被験者で基準値より低い値を示したことを第35回日本顎関節学会学術大会にて報告した1).通常,舌圧,口唇閉鎖力の評価には3回測定し平均値を用いている場合が多い2).しかし演者らが成人期の顎関節症において舌圧,口唇閉鎖力の測定を行った際,特に舌圧測定において3回では安定しないものが多い事から,2回練習後に5回測定を行い,その平均値を算出している.今回は測定回数による値への影響について検討した.
【方法】
対象は2025年1月~12月の間に当院に来院し顎関節症と診断された19歳から69歳の患者40名である.初診時に通常の顎関節症検査により顎関節症と診断し病態分類を行った.舌圧,口唇閉鎖力の測定は顎関節症検査時において,舌圧測定にはJMS社製,舌圧測定器(TMPM-02)を,口唇閉鎖力測定には松風社製,口唇閉鎖力測定器「りっぷるくん」を用い,それぞれ7回ずつ測定を行った. 評価項目は,個々の患者においての標準偏差,7回測定時の最大値,最小値について調査を行った.
【結果と考察】
各個人の中での舌圧と口唇閉鎖力における標準偏差のばらつきを比較すると口唇閉鎖力のばらつきが小さいのに比較して舌圧ではばらつきが非常に大きかった.また最大値を示した測定回数について,舌圧では,7回目,口唇閉鎖力では5回目が一番多かった.また最小値について舌圧、口唇閉鎖力ともに,1回目が一番多かった.今回の結果から考えると舌圧はばらつきが大きいことから7回程度,口唇閉鎖力はばらつきが小さいことからもう少し少ない回数で良いのではないか,また練習についても1回程度は必要ではないかと思われた.今後症例数を増やし,さらに検討する予定である.
【参考文献】
1) 島田淳.顎関節症患者の舌圧と口唇閉鎖力に関する検討. 日顎誌2022;34:120.
2) Yuri Utanohara, Ryo Hayashi, Mineka Yoshikawa ,et.al. Dysphagia 2008 ; 23 :286-290.
小児期には口腔機能発達不全症,高齢期には口腔機能低下症に対する評価として舌圧や口唇閉鎖力が用いられている.演者は顎関節症を成人期の口腔機能障害として捉え,18歳~50歳代の成人期顎関節症患者における口唇閉鎖力,舌圧を測定したところ,多くの被験者で基準値より低い値を示したことを第35回日本顎関節学会学術大会にて報告した1).通常,舌圧,口唇閉鎖力の評価には3回測定し平均値を用いている場合が多い2).しかし演者らが成人期の顎関節症において舌圧,口唇閉鎖力の測定を行った際,特に舌圧測定において3回では安定しないものが多い事から,2回練習後に5回測定を行い,その平均値を算出している.今回は測定回数による値への影響について検討した.
【方法】
対象は2025年1月~12月の間に当院に来院し顎関節症と診断された19歳から69歳の患者40名である.初診時に通常の顎関節症検査により顎関節症と診断し病態分類を行った.舌圧,口唇閉鎖力の測定は顎関節症検査時において,舌圧測定にはJMS社製,舌圧測定器(TMPM-02)を,口唇閉鎖力測定には松風社製,口唇閉鎖力測定器「りっぷるくん」を用い,それぞれ7回ずつ測定を行った. 評価項目は,個々の患者においての標準偏差,7回測定時の最大値,最小値について調査を行った.
【結果と考察】
各個人の中での舌圧と口唇閉鎖力における標準偏差のばらつきを比較すると口唇閉鎖力のばらつきが小さいのに比較して舌圧ではばらつきが非常に大きかった.また最大値を示した測定回数について,舌圧では,7回目,口唇閉鎖力では5回目が一番多かった.また最小値について舌圧、口唇閉鎖力ともに,1回目が一番多かった.今回の結果から考えると舌圧はばらつきが大きいことから7回程度,口唇閉鎖力はばらつきが小さいことからもう少し少ない回数で良いのではないか,また練習についても1回程度は必要ではないかと思われた.今後症例数を増やし,さらに検討する予定である.
【参考文献】
1) 島田淳.顎関節症患者の舌圧と口唇閉鎖力に関する検討. 日顎誌2022;34:120.
2) Yuri Utanohara, Ryo Hayashi, Mineka Yoshikawa ,et.al. Dysphagia 2008 ; 23 :286-290.
