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[P-117]Epidemiological Analysis of the Prevalence of Oral Bony Exostoses

*Taichi Tenkumo1, Longshuang Hu1, Nobuhiro Yoda1 (1. Tohoku University Graduate School of Dentistry Division of Advanced Prosthetic Dentistry)
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【目的】
骨隆起は,主に下顎舌側や上顎口蓋に後天的に形成される外骨腫として知られている.骨隆起の形成には,人種,性別,遺伝因子,環境因子の影響が示唆されているが(1),未だ不明な点が多い.一方,東北大学では2013年から宮城県,岩手県の12万人以上の住民を対象に,長期にわたる健康調査を実施している.本研究では,この調査から得られたデータを基に,口腔内の骨隆起の存在率とその遺伝的関与の有無を検討した.
【方法】
 2013年5月から2021年3月までの間に,東北メディカル・メガバンク機構が実施した地域住民コホートおよび3世代コホートにおいて,歯科検診を受診した合計80,077名の健康調査情報を使用した.横断調査として,骨隆起の存在率,発生部位,年齢,男女差,咬合接触部位, 親子関係について評価した.また,縦断調査として,骨隆起の発生率,およびそれに関連する年齢,性別,歯周炎の有無,歯の本数について評価した.
【結果と考察】
 骨隆起の存在率は,男性で30%,女性は27%であった.最頻発部位は下顎舌側であり,どの年齢層でも同様の存在率であった.親子ともに骨隆起を有する割合は38.2%であったのに対し,親に骨隆起は無く,子に骨隆起がある割合は25.1%であった.一方,親に骨隆起はあり,子に骨隆起がない割合は61.9%であり,親子ともに骨隆起を有しない割合は74.9%であった.また,骨隆起発生のオッズ比は年齢1.000,女(VS男)1.194,歯周炎割合1.001,歯の本数1.048であった.親に骨隆起がない場合に比較して,親に骨隆起がある場合に子にも骨隆起が認められる割合が高くなった一方,親子間での不一致も一定程度認められた.このことから,骨隆起の発現には遺伝的要因のみならず,環境的要因も関与している可能性が示唆された.また,年齢および歯周炎の程度とは関連せず,残存歯数が多いほど発生しやすい傾向が認められたことから,骨隆起の発現には咬合力などの力学的要因が主要な役割を果たしていると考えられた.
【参考文献】
1) Loukas M, Hulsberg P, Tubbs RS, et al. The tori of the mouth and ear: a review. Clin Anat. 2013; 8:953-60.