Presentation Information
[P-121]Multidimensional Factors Contributing to Masticatory Ability: An Analysis of Chewing Behavior and Oral Function in Community-Dwelling Older Adults
*Ayaka Hori1, Kimiya Ozaki1, Masaki Hayase1, Mariko Ota1, Yutaka Watanabe1 (1. Gerodontology, Department of Oral Health Science, Faculty of Dental Medicine, Hokkaido University)
【目的】
最大咬合力が低下しているにもかかわらず,咀嚼能力検査では良好な値を示す症例を経験することがある.これまで,咀嚼能力は咬合力や舌圧といった個々の口腔機能との関連が報告されており,複数の機能が統合された結果として評価される指標と考えられる.一方,咀嚼回数が摂取食品の選択等に影響を及ぼすことも報告されており,咀嚼能力には機能的要素に加え,咀嚼行動そのものが関与している可能性がある.しかし,これまで咀嚼能力に関連する要因として,咀嚼回数を含めて包括的に検討した研究は限られている.
そこで本研究は,地域在住高齢者を対象として,咀嚼能力と咀嚼回数および各口腔機能との関連を明らかにすることを目的とした.
【方法】
2023年9月と2024年8月の北海道岩見沢市の健康啓発健診に参加した地域在住高齢者125名(男性30名,女性95名,平均年齢74±7歳)を対象とした.口腔の評価として唾液量(ガムテスト),現在歯数,機能歯数,咬合力検査(oramo-bf,住友理工),咀嚼能力検査(キシリトール咀嚼チェックガム,LOTTE),咀嚼回数測定(bitescan,SHARP),舌圧測定(舌圧測定器,JMS),舌口唇運動機能検査/ta/(健口くんハンディ,竹井機器工業)を行った.咀嚼チェックガムは測定後,色彩計(コニカミノルタ,CR-20)を用いガムの赤色成分(a値)の平均値を算出した.a値(平均値)を従属変数とし,年齢,性別およびSkeletal muscle mass indexを共変量として固定した上で,各口腔の評価をそれぞれ独立変数として個別に投入した重回帰分析を行った(α = 0.05).
【結果と考察】
重回帰分析の結果,唾液量,舌口唇運動機能,咀嚼回数,咬合力はa値と正の関連を示した.一方で現在歯数,機能歯数,舌圧はa値との関連を認めなかった.
これまで,咀嚼能力に関しては歯数や舌圧といった器質的要素や筋力との関連が報告されてきた.しかし,本研究対象者は欠損歯数が少ない集団であったため,咀嚼動作を構成する機能や咀嚼行動と強く関連したと考えられる.近年,高齢者の現在歯数や機能歯数は増加傾向にあり,これからの高齢者の咀嚼能力の維持には,咀嚼動作や咀嚼行動の評価,指導が重要であると考えられる.
本発表に対し対象者からの同意を得た.
最大咬合力が低下しているにもかかわらず,咀嚼能力検査では良好な値を示す症例を経験することがある.これまで,咀嚼能力は咬合力や舌圧といった個々の口腔機能との関連が報告されており,複数の機能が統合された結果として評価される指標と考えられる.一方,咀嚼回数が摂取食品の選択等に影響を及ぼすことも報告されており,咀嚼能力には機能的要素に加え,咀嚼行動そのものが関与している可能性がある.しかし,これまで咀嚼能力に関連する要因として,咀嚼回数を含めて包括的に検討した研究は限られている.
そこで本研究は,地域在住高齢者を対象として,咀嚼能力と咀嚼回数および各口腔機能との関連を明らかにすることを目的とした.
【方法】
2023年9月と2024年8月の北海道岩見沢市の健康啓発健診に参加した地域在住高齢者125名(男性30名,女性95名,平均年齢74±7歳)を対象とした.口腔の評価として唾液量(ガムテスト),現在歯数,機能歯数,咬合力検査(oramo-bf,住友理工),咀嚼能力検査(キシリトール咀嚼チェックガム,LOTTE),咀嚼回数測定(bitescan,SHARP),舌圧測定(舌圧測定器,JMS),舌口唇運動機能検査/ta/(健口くんハンディ,竹井機器工業)を行った.咀嚼チェックガムは測定後,色彩計(コニカミノルタ,CR-20)を用いガムの赤色成分(a値)の平均値を算出した.a値(平均値)を従属変数とし,年齢,性別およびSkeletal muscle mass indexを共変量として固定した上で,各口腔の評価をそれぞれ独立変数として個別に投入した重回帰分析を行った(α = 0.05).
【結果と考察】
重回帰分析の結果,唾液量,舌口唇運動機能,咀嚼回数,咬合力はa値と正の関連を示した.一方で現在歯数,機能歯数,舌圧はa値との関連を認めなかった.
これまで,咀嚼能力に関しては歯数や舌圧といった器質的要素や筋力との関連が報告されてきた.しかし,本研究対象者は欠損歯数が少ない集団であったため,咀嚼動作を構成する機能や咀嚼行動と強く関連したと考えられる.近年,高齢者の現在歯数や機能歯数は増加傾向にあり,これからの高齢者の咀嚼能力の維持には,咀嚼動作や咀嚼行動の評価,指導が重要であると考えられる.
本発表に対し対象者からの同意を得た.
