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[P-127]Comprehensive evaluation of mandibular movements with oral appliances for obstructive sleep apnea

*Kyoko Yamada1, Taihiko Yamaguchi2, Masana Maeda3, Itsuki Matsuzawa4, Kaede Kobayashi4, Shinichiro Kuroshima1 (1. Department of Fixed and Regenerative Prosthodontics, Division of Oral Functional Science, Faculty of Dental Medicine, Hokkaido University, 2. Hokkaido University, Professor emeritus, 3. Department of Crown and Bridge Prosthodontics, Hokkaido University Hospital, 4. Department of Fixed and Regenerative Prosthodontics, Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido University)
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【目的】
 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の治療法の1つである口腔内装置(OA)は主として上下完全固定型(以下,固定型OA)と上下分離型(以下,分離型OA)に大別される.分離型OAには下顎の後退抑制を目的とした複数の制御機構が存在するが,各装置の下顎位や運動様式は十分に解明されておらず,装置間で異なる開口制御機構が顎運動や気道開大へ与える影響を検証する必要性がある.演者らは先行研究で,伸縮しないコネクターを有する分離型OA装着時の顎運動経路を報告した.本研究では,上下完全分離型のソムノデントFLEX,筒状スライド機構のHerbstタイプを対象に顎運動を解析し,分離型OAにおける顎運動様式の全体像を明らかにすることを目的とした.
【方法】
 被験者は任意に参加した健常有歯顎者11人で,被験者ごとに2種類の分離型OAを製作した(下顎前方位:最大前方移動量の約65%,咬合挙上量:前歯部で5-6mm).顎運動三次元計測にはモーションキャプチャシステムを使用した.受動型反射マーカーは,頭部2点,眼窩下点,耳珠上縁,頸部2点,切歯相当点(切歯から口唇外に延長したワイヤー)に装着した.測定経路はOA非装着の習慣性開口路(以下,HOwoOA)と限界運動,各OA装着の開閉口運動(以下,OPwOA)と限界運動で,各15回,計45回,同一キャリブレーション条件下で実施した.
【結果と考察】
 切歯相当点での最大開口量はいずれの場合にも統計学的有意差はなく,OA装着による開口制限は認められなかった.OA装着開口運動の前後的制御評価として,OPwOAおよびHOwoOAのFH平面となす角を比較した.その結果, ソムノデント,HerbstともにOA装着時の閉口位から30mmまでの開口範囲において,OPwOAはHOwoOAよりも有意に小さい角度を示し(P<0.05),それ以上の開口量では有意差が消失した.これより,今回対象のOAによる前方位制御には開口量に依存した有効範囲が存在することが示唆された.一方,先行研究で対象とした伸縮しないコネクターを有し開口可能範囲を制限するOAでは装置装着時の開口可能範囲全域で開口路の前方制御が維持されることが判明している.これらの知見から,分離型OAの開口運動制御機構の違いが,下顎運動の制御方向に影響し,中咽頭開大作用も装置により異なる可能性が考えられた.