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[P-128]Relationship between masticatory behavior and oral function in healthy young adults

*Nobumichi Takahashi1, Takahiro Ono1, Akiyo Kawamoto1, Risako Nezu1, Akiko Shimada1,2, Kazuya Takahashi1 (1. Department of Geriatric Dentistry Osaka Dental University Faculty of Dentistry, 2. Department of Oral Health Sciences Faculty of Health Sciences Osaka Dental University)
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【目的】
 近年,咬合力,舌圧,咀嚼能力など口腔機能関連指標の検査が保険医療に収載されている.しかし,こうした指標と実際の食品に対する咀嚼行動との関係は明らかではない.そこで,本研究では,健常有歯顎者における各種食品に対する咀嚼行動と口腔機能との関連について検討した.
【方法】
 健常有歯顎者15名(男性7名,女性8名,平均年齢26±4歳)を対象に,まず口腔機能の指標として,最大咬合力,最大舌圧,咀嚼能力,/Pa/, /Ta/, /Ka/の1秒間あたりの発音回数を測定した.次に,令和版「咀嚼回数ランク表」1)に基づいて異なる噛みごたえの食品として,ビスケット(ランク7),かまぼこ(ランク5),きゅうり(ランク3)の3種類(各10g)を選択し,耳掛け式咀嚼回数計を用いて,咀嚼行動の指標として完食するまでの咀嚼回数,咀嚼時間,咀嚼テンポを測定すると同時に,表面筋電図により習慣性咀嚼側の咬筋筋活動を記録し,きゅうり咀嚼時の値を基準とした平均RMSの相対値を算出した.咀嚼行動指標の食品間の比較はKruskal-Wallis検定ならびに多重比較,咀嚼行動指標と口腔機能指標との関連についてはSpearmanの相関係数を用いた.また,食品間の行動調整指標として咀嚼回数の最大差,咬筋筋活動調整指標として平均RMS相対値の最大差をそれぞれ算出し,各調整指標と口腔機能指標との関連についてSpearmanの相関係数を用いて検討した.有意水準はα=0.05とした.本研究は大阪歯科大学医の倫理委員会の承認と参加者の同意を得て行なった(大歯医倫111375).
【結果と考察】
 ビスケットは他の2食品と比較して有意に咀嚼回数が多く(図),咀嚼時間は長かった.ビスケットときゅうりの咀嚼行動指標はいくつかの口腔機能指標と中程度以上の相関を認めた.咀嚼回数の調整指標は最大咬合力と中程度の負の相関を示したが有意水準に達しなかった.咬筋筋活動の調整指標は,最大舌圧と強い負の相関を示した.以上より,健常有歯顎者は食品物性に応じた咀嚼行動調整を行なっており,その様態には口腔機能指標が関与していることが示唆された.
【参考文献】
1)坂ノ下典正.「噛むこと研究室」からの“咀嚼”情報の発信.日調理科学誌 2023; 56: 179-183.