Presentation Information
[P-133]Tensile bond strength of Self-Healing Mucosal Materials for Dental Simulation Models
*Hakuhei Morita1, Tomohiro Kawaguchi1, Ayaka Ito1, Ami Tanaka1, Ippei Hamanaka1, Takashi Tsuzuki1 (1. Section of Removable Prosthodontics, Department of Oral Rehabilitation, Fukuoka Dental College)
【目的】
歯科基礎実習や術前シミュレーションに使用されるシリコーン製粘膜材料は,医療用メスで切開してしまうと生体のように治癒することはないため,一度でも使用した粘膜材料は破棄せざるを得ない.そのため,学生や術者による反復トレーニングが困難である課題があった.そこで本研究では,ガム模型造形用3Dプリンタ材料を疑似粘膜材料とし,自己修復性モノマーを添加することで,シミュレーションでの粘膜切開後にも切開部が自然閉創し,再使用が可能となる新規粘膜材料の開発を試みた.本研究の目的は,自己修復性モノマーを添加したガム模型造形用3Dプリンタ材料を用いて歯科シミュレーション模型用粘膜を製作し,切開後の疑似粘膜の引張接着強さに与える影響を評価することである.
【方法】
ベースとなるガム模型造形用3Dプリンタ材料(ディーマ プリント ジンジバ マスク,クルツァージャパン)のインク成分に自己修復性モノマー(ウィザードモノマー,株式会社ユシロ)を80wt%の割合で混合した試料をGum+SH群とした.ガム模型造形用3Dプリンタ材料のみをGum群とした.ガム模型造形用3Dプリンタ材料が含まれない自己修復性モノマーのみをSH群とした.各材料を引張試験用シリコーン型に流し,3Dプリンタ用LED光重合器で15分間照射して硬化させた.各群の試料数は10個とした.Gum群は万能試験機を用いて引張強さを計測した.Gum+SH群およびSH群に対しては,各試料中央を医療用メスで完全に二分割に切開し,切開後1分間放置した後,切断面を10秒間圧接,常温で10分間放置した.修復後,万能試験機を用いて引張接着強さを計測した.統計解析は,得られた値に対して分散分析後,多重比較検定を実施した.
【結果および考察】
引張試験の結果,自己修復性モノマー添加によってSH群はGum+SH群と比較して引張接着強さに有意差を示さなかった(p>0.05).Gum群の引張強さはGum+SH群およびSH群の引張接着強さと比較して有意に高い値を示した(p<0.05).自己修復性モノマー添加によってガム模型造形用3Dプリンタ材料が自己修復性を有したと推察される.
【結論】
歯科シミュレーション模型用粘膜材料として,自己修復性モノマーを添加したガム模型造形用3Dプリンタ材料は,切開後に自己治癒機能を付与できる疑似粘膜として利用できる可能性が示唆された.
歯科基礎実習や術前シミュレーションに使用されるシリコーン製粘膜材料は,医療用メスで切開してしまうと生体のように治癒することはないため,一度でも使用した粘膜材料は破棄せざるを得ない.そのため,学生や術者による反復トレーニングが困難である課題があった.そこで本研究では,ガム模型造形用3Dプリンタ材料を疑似粘膜材料とし,自己修復性モノマーを添加することで,シミュレーションでの粘膜切開後にも切開部が自然閉創し,再使用が可能となる新規粘膜材料の開発を試みた.本研究の目的は,自己修復性モノマーを添加したガム模型造形用3Dプリンタ材料を用いて歯科シミュレーション模型用粘膜を製作し,切開後の疑似粘膜の引張接着強さに与える影響を評価することである.
【方法】
ベースとなるガム模型造形用3Dプリンタ材料(ディーマ プリント ジンジバ マスク,クルツァージャパン)のインク成分に自己修復性モノマー(ウィザードモノマー,株式会社ユシロ)を80wt%の割合で混合した試料をGum+SH群とした.ガム模型造形用3Dプリンタ材料のみをGum群とした.ガム模型造形用3Dプリンタ材料が含まれない自己修復性モノマーのみをSH群とした.各材料を引張試験用シリコーン型に流し,3Dプリンタ用LED光重合器で15分間照射して硬化させた.各群の試料数は10個とした.Gum群は万能試験機を用いて引張強さを計測した.Gum+SH群およびSH群に対しては,各試料中央を医療用メスで完全に二分割に切開し,切開後1分間放置した後,切断面を10秒間圧接,常温で10分間放置した.修復後,万能試験機を用いて引張接着強さを計測した.統計解析は,得られた値に対して分散分析後,多重比較検定を実施した.
【結果および考察】
引張試験の結果,自己修復性モノマー添加によってSH群はGum+SH群と比較して引張接着強さに有意差を示さなかった(p>0.05).Gum群の引張強さはGum+SH群およびSH群の引張接着強さと比較して有意に高い値を示した(p<0.05).自己修復性モノマー添加によってガム模型造形用3Dプリンタ材料が自己修復性を有したと推察される.
【結論】
歯科シミュレーション模型用粘膜材料として,自己修復性モノマーを添加したガム模型造形用3Dプリンタ材料は,切開後に自己治癒機能を付与できる疑似粘膜として利用できる可能性が示唆された.
