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[P-150]A case in which symptoms of occlusal discomfort after treatment were improved through a multifaceted approach

Momoko Shimada1, *Atsushi Shimada1,2, Minami Sagara1 (1. Tokyo Branch, 2. Department of Comprehensive Dentistry, Nihon University School of Dentistry)
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【緒言】
 咬合違和感症候群(以下ODS)は,咬合に起因するODSⅠ型,咬合以外の器質的な異常に起因するODSⅡ型,原因が特定できないOGDSⅢ型に分類され,その修飾因子として,1.心理社会環境因子,2.患者-歯科医師関係因子,3.性格傾向因子,4.精神的因子が挙げられている.今回,ODSⅠ型Ⅱ型であるが,もともとの性格傾向因子に患者-歯科医師関係因子,さらには心理社会環境因子が重なったと症例に対して,主訴である咬合を中心に取り上げながら,支持的精神療法を心がけ認知行動療法的対応および運動療法により症状が改善した症例について報告する.
【症例の概要・治療内容】
 症例は54歳女性,咬み合わせを主訴に来院した.右下7の補綴処置後より,咬合が不安定となる.担当医に訴えると当該歯以外数カ所の咬合調整が行われ,その後顎関節症症状や知覚過敏などの問題を生じたが,担当医から様子を診るよう指示されたため当院に来院した.来院時にはこれまでの経過などについての数枚の詳細なレポートを持参すると共に話が長く,神経質で不安が強いことが感じられた.開口距離は45mm 右側顎関節痛,右側咬筋,側頭筋の圧痛があり,左側臼歯部のみ咬合接触が認められた.顎関節症および咬合違和感症候群と診断し,リスク因子の是正,運動療法およびアプライアンス療法を行った.毎回,詳細な症状の経過について数枚のレポ-トを持参したため30分ほど医療面接の後,アプライアンスの調整を行い,状況をみて右下7の補綴装置を除去しプロビジョナルとするなど咬合治療を並行して行った.
【経過ならびに考察】
 運動療法を行いながらの咬合治療により咬合は安定してきた.毎回話を聴き,症状と不安を傾聴,受容するとともに,良くなっているので心配ないことを伝え支持することで,徐々に症状は改善し,初診から2年後には,「初診時は本当に大変であったが,今は楽になっている」とのことで経過観察へ移行できた.運動療法や支持的精神療法を併用することにより咬合へのアプローチが奏功した症例であると思われる.
【参考文献】
1) 島田淳.ある日突然やってくる困った患者さん2.東京: デンタルダイヤモンド社; 2024