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[P-151]A case of an occlusal veneer restoration using orthodontic intrusion of the antagonist for minimal intervention

*Yuki Takahara1, Atsushi Mine1, Ryota Takaoka1, Arata Hori1, Shuhei Yamamoto1, Masahiro Nishimura1 (1. Department of Regenerative Prosthodontics, Graduate School of Dentistry, The University of Osaka)
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【緒言】近年,接着技術と修復材料の進化により,補綴治療においてもMinimal Intervention (MI) の概念が重要視されている.中でもオクルーザルベニアは,従来のような全周の切削を必要としない有用な補綴的手法の一つである.ただし,「十分な補綴スペースの確保」と「適切な材料選択」が成功の鍵となる.今回,支台歯の削除量を最小限に抑えるため,挺出した対合歯を矯正的に圧下し,その後モノリシックジルコニアによるオクルーザルベニア修復を行い,良好な結果が得られたため報告する.
【症例の概要・治療内容】患者は33歳の女性.右側で咀嚼しづらいことを主訴に来院した.右下7は根管治療後に補綴処置がなされておらず,また,対合歯の右上7は挺出しており,口蓋側咬頭は右下7と接触し,補綴スペースは失われていた.右下7の咬頭は平坦な形態を呈していたが,エナメル質は全周に残存していた.患者が歯質を可能な限り保存する治療法を希望したため,右上7を圧下し,右下7にはオクルーザルベニアを装着する治療計画とした.まず,右上7の歯根近心側の歯槽骨に矯正用アンカーを埋入し,右上7の歯冠遠心側にリンガルボタンを装着し,エラスティックを用いて圧下を開始した. 2か月後,右上7と右下7間に約1.5 mmのクリアランスが確保された.右下7は軸面の削除を行わず,必要最小限の咬合面形成のみで支台歯形成を完了し,光学印象採得を行った.補綴装置のマテリアルにはモノリシックジルコニアを選択した.オクルーザルベニア装着時には,内面をアルミナサンドブラスト処理およびMDP含有プライマー処理を行い,ラバーダム防湿下にてポジショニングジグを使用し,レジンセメントにて接着した.
【経過ならびに考察】装着後3か月が経過した時点で脱離や破折等のトラブルは認められていない.また,咀嚼機能は良好に回復され,患者からは高い満足度が得られている.本症例では,対合歯の矯正的圧下により,ジルコニアオクルーザルベニアのために必要な補綴スペースを確保した.補綴装置の強度確保のために大幅な咬合面形成が必要となる場面が多いが,今回は必要最低限の切削量で対応することができた.残存歯質を温存することで将来的な再治療時の選択肢が広がることからも,矯正的圧下を併用したオクルーザルベニアは有用な治療法の一つであると考えられる.