Presentation Information
[P-19]Examination of imaging time and accuracy with markings for digitizing complete dentures using an intra oral scanner
*Takashi Matsuda1, Yuichi Ishida1, Kan Nagao1, Megumi Watanabe1, Shusai Sato2 (1. Tokushima Univarsity Graduate School of Oral Sciences, Department of Prosthodontics and Oral Rehabilitation, 2. Chugoku-Shikoku Branch)
【目的】
近年,デジタル技術を用いた補綴歯科治療が急速に普及し様々なデジタル機器が用いられている.当教室では,口腔内スキャナ(以下IOS)を利用して全部床義歯を複製する方法を検討し,顎堤形態やスキャン経路などの検討を行ってきた.IOSで義歯を撮影するにあたり,形状の特徴の少ない口蓋や床縁部を撮影する際,IOSに認識されない,あるいはスティッチングを誤ることが繰り返し認められた.そこで本研究では,義歯に対しマーカーを貼付することで,スキャン時間が短縮され精度が向上すると考え,検討した.
【方法】
1対の上下顎全部床義歯をIOS(Trios 3,3Shape,Denmark)を使用して撮影した.撮影に際し,義歯に対して,マーカーなしのもの,3種類のマーカーを貼付したもので撮影を行った.マーカーは,歯科技工用光学印象採得補助材料(ピュア スキャンパウダー,クエスト社製,愛知),歯科適合試験用材料(デンスポット,ジーシー昭和薬品社製,東京),歯垢染色液(プロスペック歯垢染色液,ジーシー社製,東京)の3種類とした(図).歯科用コーンビームCT(CBCT)(3D Accuitomo F17, Morita, Kyoto)で撮影した義歯を重ね合わせの際のコントロールとした.得られたデータは、3次元データ検査ソフトウェア(GOM Inspect,GOM GmbH,Germany)を用いて、重ね合わせによる形状差を検討した.また義歯のスキャニングに要した時間を記録し検討した.結果は一元配置の分散分析を用いて、統計学的検討を行った.
【結果と考察】
IOSで撮像した全部床義歯とCBCTのデータを比較したところ,上顎ではマーカーありとなしを含めて,パウダーありが最も差が小さくなった.下顎では,マーカーを貼付したものの内では,パウダーが最も差が小さくなった.上顎の口蓋部分は,IOSで認識されにくく,マーカーを設置した方がスティッチングの誤りが生じにくいことが考えられた.撮影に要した時間は,上下顎ともにパウダーありが最も短くなり,適合試験材,歯垢染色液,マーカーなしの順であった.マーカーなしはスキャンの一時停止から再開時,スティッチングに時間を要すると考えられた.義歯に対するマーカーの貼付に関して,粉末の塗布は上顎義歯の重ね合わせの一致度を向上させ,粉末の塗布は上下顎ともにスキャン時間が短くなることが示唆された.
近年,デジタル技術を用いた補綴歯科治療が急速に普及し様々なデジタル機器が用いられている.当教室では,口腔内スキャナ(以下IOS)を利用して全部床義歯を複製する方法を検討し,顎堤形態やスキャン経路などの検討を行ってきた.IOSで義歯を撮影するにあたり,形状の特徴の少ない口蓋や床縁部を撮影する際,IOSに認識されない,あるいはスティッチングを誤ることが繰り返し認められた.そこで本研究では,義歯に対しマーカーを貼付することで,スキャン時間が短縮され精度が向上すると考え,検討した.
【方法】
1対の上下顎全部床義歯をIOS(Trios 3,3Shape,Denmark)を使用して撮影した.撮影に際し,義歯に対して,マーカーなしのもの,3種類のマーカーを貼付したもので撮影を行った.マーカーは,歯科技工用光学印象採得補助材料(ピュア スキャンパウダー,クエスト社製,愛知),歯科適合試験用材料(デンスポット,ジーシー昭和薬品社製,東京),歯垢染色液(プロスペック歯垢染色液,ジーシー社製,東京)の3種類とした(図).歯科用コーンビームCT(CBCT)(3D Accuitomo F17, Morita, Kyoto)で撮影した義歯を重ね合わせの際のコントロールとした.得られたデータは、3次元データ検査ソフトウェア(GOM Inspect,GOM GmbH,Germany)を用いて、重ね合わせによる形状差を検討した.また義歯のスキャニングに要した時間を記録し検討した.結果は一元配置の分散分析を用いて、統計学的検討を行った.
【結果と考察】
IOSで撮像した全部床義歯とCBCTのデータを比較したところ,上顎ではマーカーありとなしを含めて,パウダーありが最も差が小さくなった.下顎では,マーカーを貼付したものの内では,パウダーが最も差が小さくなった.上顎の口蓋部分は,IOSで認識されにくく,マーカーを設置した方がスティッチングの誤りが生じにくいことが考えられた.撮影に要した時間は,上下顎ともにパウダーありが最も短くなり,適合試験材,歯垢染色液,マーカーなしの順であった.マーカーなしはスキャンの一時停止から再開時,スティッチングに時間を要すると考えられた.義歯に対するマーカーの貼付に関して,粉末の塗布は上顎義歯の重ね合わせの一致度を向上させ,粉末の塗布は上下顎ともにスキャン時間が短くなることが示唆された.

