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[P-41]Bond strength of artificial teeth on resin bases fabricated by vat photopolymerization

*Hiroaki Satoh1, Soichiro Hara1, Chihiro Kaneko1, Yu Yonezawa1, Kosei Ito3, Akinori Tasaka3, Shinji Takemoto2, Takuya Kobayashi1 (1. Division of Removable Prosthodontics and Oral Rehabilitation, Department of Prosthodontics, School of Dentistry, Iwate Medical University, 2. Department of Biomedical Engineering, Iwate Medical University, 3. Department of Removable Partial Prosthodontics, Tokyo Dental College)
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【目的】
 近年,歯科領域ではCAD/CAM 技術の普及に伴い,可撤性義歯の分野においても切削加工に加えて付加製造技術の応用が進み,全部義歯床を三次元的に造形する手法が実用化されている.これらの製作法では,義歯床部と人工歯部を一体的に製作する方法のほか,義歯床部を造形後,既製人工歯を接着材により結合する方法,あるいは最終重合により結合させる方法が用いられている.一方で,既製人工歯を用いる方法では義歯床部と人工歯部の結合強さについての検討が十分になされていない.そこで本研究では,液槽光重合法(VAT)で製作したレジン部に既製人工歯を義歯床用接着レジンで結合させ,その結合強さを明らかにすることを目的とした.
【方法】
 既製人工歯として硬質レジン歯の上顎前歯部(ベラシアSA,松風)を選択し,中切歯から犬歯(計6歯)までの基底面を模型用スキャナーで計測した.計測データを基に,円柱状試料(直径10.0 mm,高さ12.0 mm)の上面に深さ1.0 mmとなるように付加製造用レジン(dima Print Denture Base,Kulzer)をVAT法で造形した.造形したレジンに義歯床用接着レジン(デンチャーボンド,松風)で既製人工歯を装着したものを試料とした.この際,人工歯基底面のくぼみにユーティリティワックスで充塡した試料も参考試料として準備した.
 結合強さ試験はJIS T6506の試験方法を想定し,小型卓上試験機(EZ Test EZ-LX,島津製作所)で人工歯の切縁から荷重を負荷し,破壊までの力を求めた.試験後,破壊形態をデジタル顕微鏡で観察した.
【結果と考察】
 結合強さは中切歯で210±20 N,側切歯で154±19 N,犬歯で303±49 Nと歯種間で差が認められた.破壊形態はいずれもVAT法により造形したレジン床に相当する部位の凝集破壊であった.一方,人工歯基底面のくぼみを充塡した試料では,中切歯121 N,側切歯104 N,犬歯159 Nと,くぼみを充塡していない試料と比較して結合強さは約60~65%に低下し,破壊形態は主として造形レジンと接着材との界面破壊であった.
 JISでは上顎前歯部における義歯床と人工歯との結合強さは110 N以上が求められている.本研究結果より,VAT法で造形したレジン床と既製人工歯は,義歯床用接着レジンを用いることで十分な結合強さを有することが明らかになった.