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[P-71]Influence of different adhesive resin cements on the color stability of crown materials

*Jun Aoki1, Yasuo Ueda2, Shinichiro Kuroshima2 (1. Department of Fixed and Regenerative Prosthodontics, Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido University, 2. Department of Fixed and Regenerative Prosthodontics, Faculty of Dental Medicine, Hokkaido University)
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【目的】
 CAD/CAM冠やジルコニアクラウンといった,歯冠色材料のみで製作可能なクラウンが増加し,ファイバーポストを併用したレジン築造やクリア色・ユニバーサル色の接着性レジンセメントが臨床現場で頻用されている.しかし,これらの組み合わせが最終補綴装置の色調に与える影響を正確に評価することは困難である.本研究の目的は,2種類の異なる接着性レジンセメントが歯冠材料の色調変化に与える影響を検索することにある.
【方法】
 歯冠材料を模倣したレジン製試験片[8×8×2(mm)]を2枚作製し,試験片間に何も介在させない試料とレジンセメントを介在させ合着した試料を10組ずつ作製した.試験片の作製には,3Dプリンター(ELEGOOMars3Pro)とプリント用レジン[ABS-Like3.0(White)](いずれもELEGOO社,深圳,中国)を使用し,レジンセメントはスーパーボンドEXティースカラー(サンメディカル,滋賀,日本)(以下SBと略す),ZENユニバーサルセメントイエロー(クルツァージャパン,東京,日本)(以下ZENと略す)の2種類を用いた.合着時の荷重は,JIS規格T6611:2009を参考にして15㎏に統一した¹⁾.白画用紙と黒画用紙を下地とし,色彩計測にはShadeEyeNCC(松風,京都,日本)を用い,L*a*b*値を記録した.得られたデータは統計ソフトウエアで統計解析し,定量的評価を行った.
【結果と考察】
 白画用紙と黒画用紙の両方の条件下において,セメントなしの試料(白画用紙:89.1±0.11,黒画用紙:88.7±0.11)は,SBで接着した試料(白画用紙:87.6±0.05,黒画用紙:86.7±0.16),ならびにZENで接着した試料(白画用紙:87.52±0.21,黒画用紙:86.6±0.13)と比較して,L*が有意に低下した(p<.000)ものの,SBで接着した試料とZENで接着した試料の間に統計学的有意差は認められなかった.また,a*値とb*値にも,3群間で統計学的有意差は認められなかった.以上から,セメントの存在は主として明度成分に影響を与えるが,色相成分に与える影響は小さい可能性が示唆された.
【参考文献】
1) 綠野 智康, 三宅 香, 大橋 桂 ほか.新規レジンセメントの物理的・機械的性質および接着性に関する研究.日歯理工会誌 2017;36:460–9.