Presentation Information
[P-84]The Influence of Dental Arch Morphology on the Severity of Obstructive Sleep Apnea Patients
*Yoshimi Inoko1, Yojiro Atsumi2, Izumi Ida3 (1. Comprehensive Dental Care, The Nippon Dental University Niigata Hospital, 2. Domiciliary Dental Care, The Nippon Dental University Niigata Hospital, 3. Kanetsu Branch)
【目的】
不正咬合は,呼吸障害と関係することが示されている.本研究の目的は,閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者の歯列模型を分析し,狭窄歯列とOSAの関係を調べることである.
【方法】
対象は,2022~25年に日本歯科大学新潟病院を受診し,口腔内装置治療を行い,模型の計測部位に破損や欠損のないものとした.なお,本研究は日本歯科大学新潟生命歯学部倫理委員会の承認を得た後に行った.
口腔内装置作製に用いた模型を用い,計測はデジタルノギスを使用し,計測部位は次の通りでHowe1)の方法に従った.
①歯列弓幅径(CAW):左右第1小臼歯の頬側咬頭頂間の距離 ②歯列弓長径(CAI):左右第1大臼歯遠心接触点を結ぶ線に,左右中切歯近心接触点から垂線を下した距離
計測者は1人で①②は3回計測を行い,平均値を算出した.睡眠時無呼吸の重症度は,ポリソムノグラフィの結果から無呼吸低呼吸指数(AH)を採用した.AHIと歯列弓形態との関係はピアソンの相関係数を用いて解析した.
【結果と考察】
対象は100名, 男性55名:平均年齢50.9±11.7歳, BMI 23.6±2.4 ㎏/m2,女性45人:平均年齢56.7±7.2歳, BMI 23.4±3.4 ㎏/m2.男女間での統計分析で年齢,身長,体重以外は有意差を認めなかった.計測値は, AHI: 19.6±11.3 回/時, 上顎歯列弓幅径(UCAW) : 42.7±3.3 mm,下顎歯列弓幅径(LCAW) : 35.8±2.9 mm,上顎歯列弓長径(UCA) : 39.2±3.2 mm, 下顎歯列弓長径 (LCAI): 34.1±2.8 mm,UCAW/LCAW : 1.2±0.1,UCAI/LCAI: 1.2±0.1だった.分析の結果,AHIとLCAWに有意な相関を認めた(r=-0.211, P=0.035)(図).以上から,下顎の歯列弓幅径の狭小がOSAの重症度と負の相関を示すことがわかった。
【参考文献】
1) Howe AE. A polygon portrayal of coronal and basal arch dimension in the horizontal plane. Am J Orthod 1954; 40: 811-831.
不正咬合は,呼吸障害と関係することが示されている.本研究の目的は,閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者の歯列模型を分析し,狭窄歯列とOSAの関係を調べることである.
【方法】
対象は,2022~25年に日本歯科大学新潟病院を受診し,口腔内装置治療を行い,模型の計測部位に破損や欠損のないものとした.なお,本研究は日本歯科大学新潟生命歯学部倫理委員会の承認を得た後に行った.
口腔内装置作製に用いた模型を用い,計測はデジタルノギスを使用し,計測部位は次の通りでHowe1)の方法に従った.
①歯列弓幅径(CAW):左右第1小臼歯の頬側咬頭頂間の距離 ②歯列弓長径(CAI):左右第1大臼歯遠心接触点を結ぶ線に,左右中切歯近心接触点から垂線を下した距離
計測者は1人で①②は3回計測を行い,平均値を算出した.睡眠時無呼吸の重症度は,ポリソムノグラフィの結果から無呼吸低呼吸指数(AH)を採用した.AHIと歯列弓形態との関係はピアソンの相関係数を用いて解析した.
【結果と考察】
対象は100名, 男性55名:平均年齢50.9±11.7歳, BMI 23.6±2.4 ㎏/m2,女性45人:平均年齢56.7±7.2歳, BMI 23.4±3.4 ㎏/m2.男女間での統計分析で年齢,身長,体重以外は有意差を認めなかった.計測値は, AHI: 19.6±11.3 回/時, 上顎歯列弓幅径(UCAW) : 42.7±3.3 mm,下顎歯列弓幅径(LCAW) : 35.8±2.9 mm,上顎歯列弓長径(UCA) : 39.2±3.2 mm, 下顎歯列弓長径 (LCAI): 34.1±2.8 mm,UCAW/LCAW : 1.2±0.1,UCAI/LCAI: 1.2±0.1だった.分析の結果,AHIとLCAWに有意な相関を認めた(r=-0.211, P=0.035)(図).以上から,下顎の歯列弓幅径の狭小がOSAの重症度と負の相関を示すことがわかった。
【参考文献】
1) Howe AE. A polygon portrayal of coronal and basal arch dimension in the horizontal plane. Am J Orthod 1954; 40: 811-831.

