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[SS-2]Visualization of Mandibular Position Based on ICP     
-Clinical Evaluation of Border Movements and Functional Movements-

*Takashi Watanabe1,2 (1. The Academy of Clinical Dentistry, 2. Kotaki Dental Clinic)
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Keywords:

ICP:Intercuspal Position,下顎位の可視化:Mandibular Position Visualization,習慣運動(機能運動):Functional Mandibular Movement

咬合治療および補綴装置の作製において,下顎位の評価は極めて重要である。近年,デジタル機器の進歩により下顎運動の可視化が容易となり,定量的な評価も可能となった。一方で,それらの情報を臨床においてどの下顎位の決定に用いるべきかについては,必ずしも統一した見解が得られておらず,依然として議論が多い。本講演では,臨床的立場から「下顎位の可視化」とは何を意味するのかを整理し,補綴治療における下顎位の捉え方を再考する。
 演者は,下顎位の中で最も重要なのはICP(咬頭嵌合位)であると考えている。ICPは日常生活における下顎位の出発点であり終末点であり,咀嚼や会話といった機能の中で最も頻繁に再現される,下顎の機能的安定位であるためである。一方,ICPが不確かな場合や関節位が不安定な症例においては,評価の基準としてCR(CO)を用いることは有用である。しかし,顎関節症状が認められない症例においてCOを絶対視すると,本来必要のない補綴介入が生じる可能性がある点には留意が必要である。 咬合器は補綴治療に不可欠な装置であるが,可視化しているのは主として下顎の限界運動である。人は限界運動の中で生活しておらず,咀嚼や会話といった日常機能は習慣運動の中で営まれている。したがって,下顎位を臨床的に理解するためには,限界運動に加えて習慣運動,すなわち下顎運動の経路を評価する視点が重要である。本講演では,アナログな臨床所見を通じて,習慣運動をどのように捉え,下顎位を可視化しているかについて考察する。