Presentation Information
[SY11-3]How to Design "Esthetic and Functional" Prostheses: Perspectives from Anatomical Landmarks and Digital Prosthodontics
*Yuko Shigeta1 (1. Department of Fixed Prosthodontics, School of Dental Medicine, Tsurumi University)
Keywords:
解剖学的指標,テンセグリティ,デジタル補綴設計
Camper平面やSpeeの湾曲といった咬合の解剖学的指標は,18〜19世紀に医学・解剖学の分野で,ヒトが美しい,あるいは自然と感じる形態の規則性を追究した観察研究に端を発する.その後,歯科界の先人たちはこれらを科学的に検討し,臨床へ応用することで,現代の補綴治療における咬合設計の重要な指標として位置づけてきた.さらに近年,細胞レベルから骨格レベルに至る人体の構造は,張力均衡すなわちテンセグリティによって説明可能であることが示され,下顎および舌骨の静的位置や運動中心の挙動も,顎口腔機能全体の力学的均衡の中で理解されつつある.これらの知見は,適切な解剖学的形態と位置関係のもとで,過負荷を回避しつつ口腔機能が安定して営まれることを示唆している.
一方で,デジタル歯科の発展により,三次元形態解析や顎運動計測は日常臨床に導入されつつあるものの,それらの情報は補綴設計のパラメータとして十分に活用されているとは言い難い.とくに,咬合平面や咬合高径の設定においては,解剖学的・機能的裏付けが不十分なまま,経験的判断に依存する場面も少なくないのが現状である.
そこで本講演では,先人たちの叡智を継承・発展させ,発生・解剖学的指標を基盤とした頭頸部三次元形態解析および四次元下顎運動解析を,補綴設計のデジタルパラメータとして応用した症例を供覧する.それらを通じて,「美しく,よく噛める」補綴は形態そのものではなく,解剖学的・機能的指標に基づく設計の考え方によって規定されることを示し,その臨床的意義を考察したい.
一方で,デジタル歯科の発展により,三次元形態解析や顎運動計測は日常臨床に導入されつつあるものの,それらの情報は補綴設計のパラメータとして十分に活用されているとは言い難い.とくに,咬合平面や咬合高径の設定においては,解剖学的・機能的裏付けが不十分なまま,経験的判断に依存する場面も少なくないのが現状である.
そこで本講演では,先人たちの叡智を継承・発展させ,発生・解剖学的指標を基盤とした頭頸部三次元形態解析および四次元下顎運動解析を,補綴設計のデジタルパラメータとして応用した症例を供覧する.それらを通じて,「美しく,よく噛める」補綴は形態そのものではなく,解剖学的・機能的指標に基づく設計の考え方によって規定されることを示し,その臨床的意義を考察したい.
