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[SY5-4]Reconsidering the necessity of prosthodontic pretreatment from a prosthodontist’s perspective: from a single tooth to full-arch management

*Junichiro Wada1 (1. Department of Advanced Prosthodontics, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Institute of Science Tokyo)
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Keywords:

意思決定,下顎位,戦略的抜歯

補綴前処置は多岐にわたり,理想的かつ完璧な状態を目指すと,大きな介入が必要となる場合が少なくない.しかし,そのような前処置は患者・術者双方にとって負担が大きく,すべての症例で理想を追求すべきとは限らない.一方で,理想的な補綴前処置が必要な際に,自身で対応する,あるいは専門医と連携して適切に対処するための知識と判断力を備えることは,補綴医として不可欠である.さらに,最終補綴を考えたとき「補綴前処置が不要」といえる状況は稀であり,多くの症例では何らかの前処置を行った上で治療を進めることが望ましい.補綴前処置の内容は症例ごとに異なり,1歯単位の限局矯正治療や歯周組織マネージメント,歯の移植,戦略的な抜歯や歯冠切断,骨隆起の削合から,全顎的な歯周治療,矯正治療に至るまで,幅広い選択肢が存在する.暫間補綴装置による咬合高径・水平的下顎位・咬合平面の是正も,その検査・診断と最終的な咬合位の決定に至る過程は広義の補綴前処置と捉えられる.これらの目的は,上下歯列間の受圧条件と加圧因子のバランス調整,術後メインテナンスのし易さの向上,生理的かつ安全な下顎運動の確保,高い審美性の獲得,など多岐にわたる.補綴前処置は患者・術者が共有した治療目標を達成するために取捨選択されるべきであり,同様の口腔内状況であっても,目的に応じて必要な前処置が異なって然るべきである.本講演では,これまで登壇された先生方の各論を踏まえて,最終補綴を担う補綴医の視点から,補綴前処置の必要性と適切な介入選択の意思決定を再考する.