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[2B5-IND-3-05]中外製薬における先端技術探索の取り組み

徐 慧娟 (中外製薬株式会社)
中外製薬は、「デジタル技術でビジネスを革新し、社会を変えるヘルスケアソリューションを提供する」をスローガンに掲げ、AIを全社戦略の中核に位置づけ、医薬品の創製から患者さんへ価値を届けるまでの全バリューチェーンでAI・データ技術の活用を推進している。
本発表では、デジタルトランスフォーメーションユニット内で先端技術の探索と検証を担うテクノロジー探索グループの取り組みを通じて、「企業における先端技術探索とは何か」を考察する。同グループは、個別技術の実装を目的とするのではなく、将来価値が不確実な技術を対象に、その可能性と限界を見極める探索的活動を担っている。
技術動向の把握や実現可能性の検証に加え、社内の研究・開発・デジタル関連部門、大学・研究機関、社外パートナーとの共創を通じて、技術と事業の間をつなぐ役割を果たしている。本発表では個別技術の詳細には踏み込まず、不確実性の高い技術をどのような視点で評価し、仮説検証を進め、どの段階で手放す判断を行うのか、その考え方やプロセスを共有する。
あわせて、短期的な成果が見えにくい探索活動を企業組織の中でどのように成立させているのか、その工夫や葛藤を紹介し、探索という時に「報われにくい」活動をあえて引き受ける意義と、そこから見えてきた課題意識を提示する。これらを通じて、今後の共同研究や技術検証に向けた新たなパートナーシップの可能性について議論したい。