Presentation Information
[3Yin-A-15]Sycophancy in TRPG Game Master AI: Effects on Player Experience
〇Tensho Watanabe1, Kento Haneda1, Keisuke Sakaguchi1,2 (1. Tohoku University, 2. RIKEN)
Keywords:
Dialogue System,LLM,TRPG,Sycophancy
大規模言語モデル(LLM)との対話において,人間はモデルの迎合的応答(Sycophancy)を好む傾向があることが報告されている.一方,ゲーム分野では適切な難易度や手強さが体験の満足度に影響することが知られており,ゲーム内対話においては完全に迎合的な応答が最適であるとは限らない可能性がある.本研究では対話型ゲームにおけるLLMの肯定的・否定的応答の割合がプレイヤー体験に与える影響を明らかにすることを目的とする.そのために,LLMを用いたTRPGゲームマスターAIを設計し,肯定的応答と否定的応答を設定した閾値に基づき確率的に切り替える制御手法を構築した上で,実際のゲームプレイを通じた検証を行った.評価の結果,肯定的応答の割合が高いほどプレイヤー満足度は向上する傾向が確認されたが,割合が0.5以上では有意な差は見られなかった.また,プレイヤー満足度は対話の面白さおよびゲームマスターの信頼性と強い相関を示した.結論として,ゲーム分野においても迎合的応答は概ね好まれるものの,過度な迎合は必ずしも体験価値を高めないことが示唆された.
