The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Mar 27 - Mar 30, 2019Azabu University
The Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science
The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Mar 27 - Mar 30, 2019Azabu University

[I29-02]ノルマンディー種の乳成分組成について~他乳牛種との比較~

Tomomori Masaki1, Wada Sarina1, Yamazaki Kazuyuki2, He Fang2, Kawai Yasushi3, Masuda Tetsuya3(1.College of Bioresource Sciences,Nihon Univ., 2.Takanashi milk products Co.,Ltd, 3.Graduate of Bioresource Sciences,Nihon Univ.)
【目的】ノルマンディー種はフランス原産の乳肉兼用種で,北海道にも近年導入されたが,その基本乳成分に関する報告は少ない.そこで本研究では,ノルマンディー乳の基本成分分析を行い,更にホルスタイン種,ジャージー種及びブラウンスイス種と比較することで,その特徴を明らかにすることを目的とした.【方法】タンパク質含量の測定は色素結合法で,タンパク質組成の確認は電気泳動法で,カルシウム・カリウム含量の測定はイオンメーターを用いて,乳糖含量の測定は酵素法で,全固形分含量の測定は直接乾燥法で,粗脂肪含量の測定はレーゼ・ゴッドリーブ法で,脂肪酸組成の確認はガスクロマトグラフを用いて行った.【結果】ノルマンディー種の乳成分を他種と比較すると,カリウム含量は4種の中で最も低い値であった.また,脂肪酸組成は他種と比較してパルミチン酸が少なく,オレイン酸が多く含まれていた.また,電気泳動法によって確認されたカゼイン組成は最も一般的な乳牛種であるホルスタイン種のものとよく似たものであったが,タンパク質含量,カルシウム含量,乳糖含量,全固形分含量及び粗脂肪含量はホルスタイン種と比較してどれも高い値であった.なお,タンパク質含量,カルシウム含量及び乳糖含量は近縁種とされるジャージー種に近い値であった.