The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Mar 27 - Mar 30, 2019Azabu University
The Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science
The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Mar 27 - Mar 30, 2019Azabu University

[II29-08]パイナップル残渣のヤギによる消化および発酵特性

Asano Sanae1, Sumi Hideki1, Kajiwara Ayana1, Higuchi Akari1, Masuda Tsumugi1, Liu Chun Yan1, Takahashi Kei2, Kajikawa Hiroshi1(1.Nihon Univ., 2.Kankyo Techsys Co.)
【目的】製造副産物等の低・未利用資源の飼料化は,飼料自給率の向上や環境負荷の少ない循環的利用の促進につながると期待できる.一方でカットフルーツの需要が高まっており,主要な原料の1つであるパイナップルは,加工の過程で皮や芯などの残渣が発生する.本研究では,ヤギにパイナップル残渣(PR)を給与し,反芻家畜への利用を踏まえた飼料評価を実施した.【方法】シバヤギ去勢4頭に基礎飼料としてアルファルファヘイキューブ(HC)を,試験飼料としてHCの30%(乾物)をPRに置換したものを維持量となるように給与し,全糞・全尿採取による消化試験を実施した.ルーメン液および血液は給餌後3時間目に採取した.また,Ybを吸着させた飼料(基礎区:HC,試験区:PR)を給与し,糞中排泄パターンから飼料通過速度を推定した.同時に咀嚼時間を調査し,RVIを求めた.【結果】基礎区に比べて試験区では,乾物とNDF消化率およびTDN含量は有意に高く,CP消化率は有意に低くなった.PR単味では乾物消化率およびTDN含量はそれぞれ75%,73%と見積もられた.ルーメン内pHと総VFA濃度に飼料の影響は認められなかったが,試験区で乳酸濃度が有意に高く,プロピオン酸割合は有意に低下した.また,通過速度には飼料間で差はなかったが,RVIは試験区で有意に高くなった.