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[IV-15-02]母牛の低栄養状態における胎仔胸最長筋のメタボローム解析
*Susumu Muroya1, Zhang Yi2, Aoi Kinoshita2, Konosuke Otomaru3, Kazunaga Oshima4, Yuji Gotoh4, Ichiro Oshima2, Mitsue Sano5, San-gun Roh6, Mika Oe1, Koichi Ojima1, Takafumi Gotoh2 (1. NILGS, 2. Kagoshima Univ., 3. Kagoshima Univ., 4. WARC/NARO, 5. Univ. Shiga Pref., 6. Tohoku Univ.)
【目的・方法】母体の低栄養状態は胎仔骨格筋の成長を抑制するが、そのメカニズムや代謝に及ぼす影響についてはほとんどわかっていない。我々は、黒毛和種妊娠牛の栄養制限が胎仔に及ぼす影響を解明することを目的とし、胎仔骨格筋の代謝物や遺伝子発現の変動の解析を進めている。今回は、全栄養要求量の60%(LN;4頭)または120%(HN;4頭)の飼料を給与した妊娠牛から受胎後8.5カ月目の胎仔胸最長筋を採取し、代謝物含量をCE-TOFMSにより網羅的に解析した。【結果】LN区ではHN区に比べ胎仔の体重と骨格筋重量が低かった。HN区に対し,LN区の胎仔胸最長筋では,アルギニン関連代謝物であるグルタミン、プロリン,クレアチン,GABA,プトレシンとともに,フェニルアラニン,アラニン,グリシン,ヒスチジンが高値を示した。グリセロール、クレアチニンもLN区胎仔の方が高く、myo-2-イノシトールはHN区胎仔に比べて低い値を示した。変動の大きい50の代謝物を用いた代謝物セットエンリッチメント解析では、アルギニン、アラニン、グルタミン酸などのアミノ酸の代謝およびピリミジン、グルタチオンの代謝と関連していた。以上の結果と、現在解析中の遺伝子発現の結果を合わせた考察から、LN区胎仔の胸最長筋組織では、筋細胞成長のためのタンパク質蓄積よりも細胞生存を優先させるために、アミノ酸が消費されず蓄積した可能性が示唆された。
