[IIYS-01]生乳中のβカゼイン遺伝子のジェノタイピング
*Ayumi Watanabe1, Kyo Munakata1, Miyabi Muto1, Takashi Kuramoto1(1. Tokyo University of Agriculture)
牛が持つβカゼイン遺伝子には、A1型、A2型があり、A2A2の牛から採れる牛乳はA2ミルクと呼ばれる。A2ミルクはお腹に優しいとされており、日本でもA2ミルクの効果に興味を持つ生産者は増えつつある。しかし、商品化を考慮すると牛乳中のA2ミルクの検査体制を確立する必要がある。タンパク質を直接検出する方法が望まれるが、現在では利用可能な手法はない。そこで、本研究では牛乳中のβカゼイン遺伝子を検出することを目的とした。
遺伝子型が判別している牛から採取した牛乳(A1A1、A1A2、A2A2)を用意した。牛乳に等量のPBSを加え遠心分離し、牛乳中の体細胞を得た。体細胞を 60μLのPBSに懸濁し、そのうち30μLを用いてDNAを抽出した。βカゼイン遺伝子の検出は、リアルタイムPCR法により行なった。さらに、牛乳1μLをテンプレートとして用いβカゼイン遺伝子を検出した。
牛乳2μL分に相当するDNAを用いてリアルタイムPCRを行なったところ、全ての遺伝子型を検出することができた。また、牛乳を直接テンプレートに用いた場合でも、全ての遺伝子型を検出することができた。A1A1の牛由来の牛乳とA2A2の牛由来の牛乳を1:19の比で混合したところ、A1型βカゼイン遺伝子を検出することができた。よって、A1A1の牛由来の牛乳が全体の5%以上含まれていればA1型βカゼイン遺伝子が検出できると考えられた。
遺伝子型が判別している牛から採取した牛乳(A1A1、A1A2、A2A2)を用意した。牛乳に等量のPBSを加え遠心分離し、牛乳中の体細胞を得た。体細胞を 60μLのPBSに懸濁し、そのうち30μLを用いてDNAを抽出した。βカゼイン遺伝子の検出は、リアルタイムPCR法により行なった。さらに、牛乳1μLをテンプレートとして用いβカゼイン遺伝子を検出した。
牛乳2μL分に相当するDNAを用いてリアルタイムPCRを行なったところ、全ての遺伝子型を検出することができた。また、牛乳を直接テンプレートに用いた場合でも、全ての遺伝子型を検出することができた。A1A1の牛由来の牛乳とA2A2の牛由来の牛乳を1:19の比で混合したところ、A1型βカゼイン遺伝子を検出することができた。よって、A1A1の牛由来の牛乳が全体の5%以上含まれていればA1型βカゼイン遺伝子が検出できると考えられた。
