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[II-20-23]暑熱環境下のホルスタイン種乾乳牛における第一胃内保護ナイアシン補給が初乳成分に及ぼす影響
*Satoshi Takemoto1 (1. Zennoh)
【目的】乾乳期の飼養管理は初乳成分に影響する。暑熱環境は初乳中に含まれる子牛の受動免疫に必要なIgG濃度を低下させる。一方、ナイアシン(NA)は泌乳牛における乳汁中タンパク質濃度を増加させることが知られているので、乾乳牛においてもNA補給により初乳中IgGを含むタンパク質濃度が増加する可能性がある。本試験では、乾乳牛において第一胃内保護ナイアシン(RPN)補給が暑熱環境下による初乳への悪影響を低減するか検討した。【方法】分娩予定4週前の平均産次約1.8産のホルスタイン種乾乳牛46頭を供試した。平均産次、月齢、温湿度指数およびRPN補給の有無で供試牛を4区(適温期対照区・適温期RPN区・暑熱期対照区・暑熱期RPN区)に割り当てた。RPN区にはRPN50 g/日(NAとして20 g/日/頭)を朝夕にトップドレスで等分給与した。分娩まで毎週採血し、分娩直後の初乳を採取した。【結果】全血中NA濃度は暑熱環境により低下した。RPN補給は全血中NA濃度を上昇させた。暑熱環境により初乳量や初乳成分は低下した。RPN補給により初乳量、IgG生産量、脂肪・無脂固形・蛋白生産量が増加した。一方、初乳中IgG濃度や成分割合にはRPN補給の影響は確認されなかった。以上より、暑熱環境下のホルスタイン種乾乳牛におけるRPN補給は、暑熱環境による初乳量および初乳成分低下を軽減する可能性が示唆された。
