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[II-20-24]沖縄県産黒糖の給与が搾乳牛の生産成績に及ぼす影響

*Kyohei Ishida1, Naomi Shibata1, Tetsunari Sato1 (1. ZEN-NOH)
【目的】搾乳牛用飼料としての沖縄県産黒糖の利用可能性を評価するため、黒糖を用いて糖含量を高めた完全混合飼料(TMR)を搾乳牛に給与した際の乳成績やルーメン性状に及ぼす影響を調査した。【方法】コンポストバーンで飼養するホルスタイン種搾乳牛45頭(2.6産、分娩後日数101.0日)を供した。試験区分として、黒糖を含まない慣行のTMRを給与する区(対照区)と、対照区の配合飼料と置換して黒糖を原物0.9 kg/頭/日給与する区(黒糖区)を設け、馴致期間18日間・本試験期間5日間の反転法により供試した。調査項目は、飼料摂取量、乳成績およびルーメン性状とした。【結果】本試験に供した黒糖は加水したTMR中で固結したが、ウシの嗜好性は良好であった。黒糖を添加し、糖含量を乾物当たり12.3%に高めたTMRを給与したところ、特に高泌乳牛(乳量 > 33 kg/日)において、乳量、乳脂肪率および乳蛋白質率の有意な増加あるいは増加傾向が認められ、成分補正乳量が有意に増加した。黒糖給与によってルーメン発酵由来の短鎖脂肪酸濃度が増加したことから、ルーメン微生物の増殖促進およびルーメン発酵の活性化が示唆され、このことが高泌乳牛における乳量や乳成分の増加につながったと推察された。以上より、沖縄県産黒糖の飼料利用は、ハンドリング上の課題はあるものの、特に高泌乳牛の乳成績向上に寄与すると考えられた。