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[II-20-25]食性の異なる動物における新規味覚受容体候補遺伝子の発現
*YUTA YOSHIDA1, Yuji Miyaguchi1, Teruo Miyazaki2, Kazuhide Tomita3, Sei-ichi Sasaki4 (1. Ibaraki University, 2. Tokyo Medical University Ibaraki Medical Center, 3. Ibaraki Prefectural University of Health Sciences, 4. Toyo Public Health College)
【緒言】味覚は、動物の生命維持に必要な栄養素を適切に摂取するために進化してきた感覚である。そのため、雑食動物とは異なる食性を有する動物は、既存の六味 (甘味、うま味、苦味、酸味、塩味、脂味)に当てはまらない味覚を備えている可能性がある。本研究では、雑食動物、反芻動物、肉食動物の各モデルとして、ブタ、ウシ、ネコにおける新規味覚受容体遺伝子の探索を試みた。【方法】LWD三元豚 (去勢・4ヶ月齢)、ホルスタイン種ウシ (雌・6〜10歳)、ネコ (雄雌・1〜6歳)の舌より (各5頭)、味蕾を含む有郭乳頭 (CVP)と味蕾を含まない周辺上皮 (NGE)を採材し、定量PCR解析に供した。【結果および考察】CVPとNGEの遺伝子発現量を比較することで、味蕾に発現する遺伝子のスクリーニングを試みた。ブタ、ウシ、ネコのいずれも、甘味、うま味、苦味受容体をコードするT1RおよびT2RのmRNAはNGEと比較して、CVPでは有意に高発現することを確認した。同様の解析により、短鎖脂肪酸受容体のmRNAは、ウシのCVPにのみで高発現していることを見出した。短鎖脂肪酸は反芻動物のルーメン内で生成する主要なエネルギー源である。単胃動物では胃内容物を直接味わうことはないが、反芻動物ではルーメン内の短鎖脂肪酸が反芻によって口腔内に逆流し、味蕾に到達することから、単胃動物とは全く異なる味覚経路を有する可能性が考えられた。
