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[II-20-27]ホルスタイン種への黒毛和種授精または受精卵移植における分娩時の母牛・子牛・臍帯の血液性状および胎盤形態の特徴

*Riku Mashimo1, Yuka Kumazaki1, Tomono Katagiri1, Nobuyuki Kusaba1, Chiho Kawashima1 (1. Obihiro Univ.)
【目的】先行研究では,肉用種(交雑種・黒毛和種)を妊娠するホルスタイン種は,同品種を妊娠する場合より子牛へのグルコースやアミノ酸移行が少ないことが示された.この要因解明のため,黒毛和種授精または受精卵移植により妊娠したホルスタイン種と母子ともにホルスタイン種および黒毛和種の分娩時の血液性状と胎盤形態を比較した.【方法】母子ともにホルスタイン種(HF群28頭),黒毛和種(JB群15頭)と交雑種(F1群3頭)または黒毛和種(ET群8頭)妊娠のホルスタイン種を用いた.分娩時の母牛,臍静脈,臍動脈,子牛の血液からグルコース(GLU)とアミノ酸(AA)を分析した.また排出胎盤の胎子胎盤数,重量,表面積を計測した.【結果】HF群はJB群より胎盤重量・表面積が大きく,臍静脈と子牛のGLU濃度が高かった(P<0.05).F1群はHF群の子牛の出生時体重や胎盤形態と類似していたが,JB群と同様に子牛のGLU濃度が低かった(P<0.1).ET群はHF群の胎子胎盤数と同程度であるが,胎盤重量・表面積が小さく(P<0.05),JB群と類似しており,GLU濃度はHF群,AA濃度はJB群と同程度だった.よって,F1群ではHF群と同様の胎盤形態だが,子牛へのGLU移行が阻害される可能性があり,ET群では子牛へのGLU移行量は母体血中濃度に依存して高くなるが,AAはJB群の子牛の要求量と同程度だと推察された.