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[IV-20-02]粘性培地を用いたウシ精子運動性と人工授精受胎率との関連の検討

*Yousuke Naniwa1, Masashi Kinukawa1, Kyoko Uchiyama1 (1. Livestock Improvement Association of Japan, Inc.)
【背景】本研究では、ウシ人工授精受胎率予測法の開発を目標として、粘性培地にてインキュベーションした精子の運動性と人工授精受胎率との関連を明らかにすることを目的とした。【材料および方法】種雄牛センターにて生産されたホルスタイン種雄ウシ20頭各2ロット分の凍結精液ストローを供試した。凍結精液は融解後、遠心洗浄により凍結用保存液を除去した。洗浄精子を超活性化運動誘起培地にてインキュベーションし、あらかじめ38℃に温めた0.5%ヒアルロン酸ナトリウム添加培地で測定直前に2倍希釈した。精子運動性は、希釈精液を深さ20 µmのチャンバースライドに滴下し、精子運動解析装置(CASA)により0.5秒間で30フレームの条件で測定した。人工授精受胎率は、後代検定用交配時に得られたデータを用いた。【結果および考察】インキュベーション1.5時間目の運動精子中の曲線運動速度(VCL)および頭部振幅(ALH)が、それぞれ高低2つのサブ集団に分離した。VCLおよびALHが一定以上の割合を個体ごとに算出したところ、その割合と人工授精受胎率とに相関関係が認められた(r=0.558、P<0.05)。一方、総運動率と人工授精受胎率とには相関関係がほとんど認められなかった(r=0.398、P>0.05)。以上より、粘性培地中で一定以上の運動性を有するウシ精子が受胎に関与する可能性が考えられた。