Presentation Information
[VI-20-03]変量回帰モデルを用いた育種価の予測精度に関する一検討
*Shinichiro Ogawa1, Yo Fukuzawa1,2, Toshihiro Okamura1, Motohide Nishio1, Kazuo Ishii1, Masahiro Satoh2 (1. Institute of Livestock and Grassland Science, NARO, 2. Graduate School of Agricultural Science, Tohoku University)
【目的】近年における大規模データの収集効率化にともない豚育種の枠組みにおいても変量回帰モデルの利用が増えてきている。本研究では、変量回帰モデルを用いた育種価の予測精度に関する知見を得るため、選抜候補自身の記録のみによる選抜を想定した若干の理論的検討を加えた。【方法】ここでは簡単のため母数効果はないものとし、変量効果を育種価および誤差のみとした一次の変量回帰アニマルモデルBLUP法による育種価の予測精度に着目した。誤差は常に一定とし、育種価は一次関数すなわち『a0 + a1t』の形で表現されるものとした。混合モデル方程式における係数行列から a0 および a1 に関する予測誤差分散(PEV)および共分散(PEC)を計算した。【結果】a0 および a1 に関するPEVおよびPECは、tの非線形関数として表現された。したがって、a0 + a1t のPEVもまたtの非線形関数であった。a0 と a1の遺伝相関の値次第では、PEC = 0を満たす t が存在することが示された。本検討で得られた諸結果については、実データ構造を踏まえたより実践的な検証をすべきと考えられる。
