Presentation Information
[P34-3]人工肛門脱出に対する自動縫合器を用いた修復術
尾嶋 英紀, 森本 雄貴, 高木 里英子, 渡辺 修洋, 山本 晃, 横江 毅, 内田 恵一, 毛利 靖彦 (三重県立総合医療センター消化器・一般外科)
【はじめに】人工肛門脱出は人工肛門造設後の合併症の一つであり、疼痛、出血、粘膜潰瘍といった症状を認め、管理に難渋することがあり、手術加療が必要となることがある。その際には、低侵襲な手術が望ましいと思われるが、自動縫合器を用いた修復術の報告も散見される。今回我々は、人工肛門脱出に対して自動縫合器を用いて修復術を行った3例を経験したので報告する。
【症例】症例1は62歳男性、直腸癌根治術後の排便障害に対し横行結腸人工肛門造設を行ったが、その後、口側腸管の脱出と粘膜の潰瘍を認めたため、全身麻酔下に自動縫合器を用いて脱出腸管を切除し修復、術後6日目に退院した。症例2は57歳女性、子宮頸がんに対する放射線治療による腸炎、腸閉塞に対し回盲部切除、双孔式人工肛門造設を行った。その後、肛門側腸管の脱出を認め管理困難となったため、全身麻酔下に自動縫合器を用いて脱出腸管を切除修復、術後7日目に退院した。症例3は42歳男性、大動脈解離術後の腸管壊死で横行結腸人工肛門造設状態となっていたが、肛門側腸管の脱出を認め管理困難となったため、全身麻酔下に自動縫合器を用いて脱出腸管を切除修復、術後2日目に退院した。
【考察】人工肛門脱出に対し、自動縫合器を用いて修復を行った3例を経験した。いずれも、低侵襲で安全に施行でき、有用な方法であったが、コストの面で課題があると思われた。
【症例】症例1は62歳男性、直腸癌根治術後の排便障害に対し横行結腸人工肛門造設を行ったが、その後、口側腸管の脱出と粘膜の潰瘍を認めたため、全身麻酔下に自動縫合器を用いて脱出腸管を切除し修復、術後6日目に退院した。症例2は57歳女性、子宮頸がんに対する放射線治療による腸炎、腸閉塞に対し回盲部切除、双孔式人工肛門造設を行った。その後、肛門側腸管の脱出を認め管理困難となったため、全身麻酔下に自動縫合器を用いて脱出腸管を切除修復、術後7日目に退院した。症例3は42歳男性、大動脈解離術後の腸管壊死で横行結腸人工肛門造設状態となっていたが、肛門側腸管の脱出を認め管理困難となったため、全身麻酔下に自動縫合器を用いて脱出腸管を切除修復、術後2日目に退院した。
【考察】人工肛門脱出に対し、自動縫合器を用いて修復を行った3例を経験した。いずれも、低侵襲で安全に施行でき、有用な方法であったが、コストの面で課題があると思われた。