Presentation Information
[R17-2]ロボット支援手術での技術認定取得への道
齊藤 浩志1, 小竹 優範2, 石林 健一1, 上野 雄平1, 菅野 圭1, 久保 陽香1, 道傳 研太1, 﨑村 祐介1, 林 憲吾1, 林 沙貴1, 松井 亮太1, 齋藤 裕人1, 辻 敏克1, 山本 大輔1, 森山 秀樹1, 木下 淳1, 稲木 紀幸1 (1.金沢大学消化管外科, 2.厚生連高岡病院外科)
我が国においてロボット手術は増加の一途を辿っており, 腹腔鏡手術の経験の浅い若手外科医によるロボット手術の執刀の機会も増加している. 2023年度より日本内視鏡外科学会の技術認定においてロボット手術の申請も開始となり, これまで以上に定型化・教育が重要となる. 今回我々は自施設における定型化, 合格ビデオから読み解く試験合格のポイントについて報告する.
我々は基本的には術者主体の形式をとっており, どのような助手がpatient-side assistantに入っても再現性をもって手術が遂行できることを目標としている. 定型的な直腸切除では助手は5mmポート1本であり主に直腸の牽引のサポートを行う. 手術の中で典型的な場面の展開はキャプチャー化, 定型化しており, チーム内で共有している. 現在順次ロボット術者の育成を行っている.
演者はロボット支援下直腸切除21例目のビデオにて技術認定に合格した. 腹腔鏡での直腸切除の経験は0例であったが, 助手として指導医の手技を一挙手一投足見て学んだことで術者としてもスムーズに導入できた. またシミュレーターによる事前のイメージトレーニングによって, ロボット特有の動作に習熟することができた. 実際の手術においては内側アプローチ, 外側剥離, 直腸剥離のいずれにおいても常に一定の層をトレースし続けることを意識している. 合格ビデオの場面ごとの手術時間は①気腹開始~コンソール開始 14分, ②コンソール開始~IMA切離 22分, ③IMA切離~IMV切離 23分, ④IMV切離~外側剥離開始 13分, ⑤外側剥離 26分, ⑥直腸剥離 29分, ⑦間膜処理 10分, ⑧直腸洗浄~直腸切離 7分であった. 出血量は少量であり, 術中目立ったトラブルはなかった. プロクターが手術に立ち会ってはいたが, アノテーションなどの使用はなかった.
我々は基本的には術者主体の形式をとっており, どのような助手がpatient-side assistantに入っても再現性をもって手術が遂行できることを目標としている. 定型的な直腸切除では助手は5mmポート1本であり主に直腸の牽引のサポートを行う. 手術の中で典型的な場面の展開はキャプチャー化, 定型化しており, チーム内で共有している. 現在順次ロボット術者の育成を行っている.
演者はロボット支援下直腸切除21例目のビデオにて技術認定に合格した. 腹腔鏡での直腸切除の経験は0例であったが, 助手として指導医の手技を一挙手一投足見て学んだことで術者としてもスムーズに導入できた. またシミュレーターによる事前のイメージトレーニングによって, ロボット特有の動作に習熟することができた. 実際の手術においては内側アプローチ, 外側剥離, 直腸剥離のいずれにおいても常に一定の層をトレースし続けることを意識している. 合格ビデオの場面ごとの手術時間は①気腹開始~コンソール開始 14分, ②コンソール開始~IMA切離 22分, ③IMA切離~IMV切離 23分, ④IMV切離~外側剥離開始 13分, ⑤外側剥離 26分, ⑥直腸剥離 29分, ⑦間膜処理 10分, ⑧直腸洗浄~直腸切離 7分であった. 出血量は少量であり, 術中目立ったトラブルはなかった. プロクターが手術に立ち会ってはいたが, アノテーションなどの使用はなかった.