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[VSY1-2]Colorectal ESD for Challenging Cases Utilizing Traction Techniques - Striving for Zero Perforations -

Kouichi Nonaka (Department of Digestive Endoscopy, Tokyo Women's Medical University Hospital)
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大腸ESDは、トラクション法やデバイスの進化により普及が加速している。一方で、虫垂や憩室内への伸展症例、巨大結節を伴う高度線維化病変など、従来の手技では完遂が困難な症例も依然として存在する。
当院では、ほぼ全例で牽引法を手技の早期段階から導入しており、mucosal flapの迅速な形成と安定した剝離操作を可能とすることで、合併症の少ない安全な大腸ESDを目指している。
また、術前の深達度診断と適応判断は当然ながら、ESD開始後も適応を再評価しつつ、中断や他治療への切り替えを常に念頭に置く柔軟な対応が重要である。
本講演では、牽引法を駆使した困難症例への対応に加え、牽引法を用いても治療継続が困難であった症例や、中断・治療変更を行った実例を提示し、今後の展望を考察する。