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[VWS1-3]Solo Robotic-Assisted Sigmoid Colectomy for Endoscopic Surgical Skill Qualification
Sohei Akuta, 石山 泰寛, 皆川 結明, 中西 彬人, 林 久志, 西 雄介, 藤井 能嗣, 石井 利昌, 椙田 浩文, 平沼 知加志, 平能 康充 (Department of Gastroenterological Surgery, Saitama Medical University International Medical Center)
ロボット支援大腸癌手術は普及しつつあり,内視鏡外科技術認定医でもロボット支援手術を申請できるようになった.ロボット支援手術では,腹腔鏡下手術における術野展開を行う助手やスコピストを術者がすべて担うこととなった.そのため,最低2名の医師による鏡視下手術が可能となり,手術人員の削減としての恩恵があると考える.当科では,単孔式腹腔鏡下回盲部切除を最初に行う術式としている.単孔式手術では,術野展開を含めて術者がSolo surgeryで行うため,展開力と主体性が身に着くことが期待される.さらには,Reduced port surgeryの概念も大切にしており,腹腔鏡下S状結腸切除は助手の鉗子を1ポートに減らして4ポートで行うので,TIP-UPのみで展開するロボット支援下手術を意識して行うことができるため,腹腔鏡下手術からロボット支援下手術へ順応が早いと思われる.技術認定医の評価項目に「助手との連携」があるが,Solo surgeryとしての特徴があるロボット支援手術における「助手」は必要最小限であるべきではないかと考える.当科はロボット支援手術においても,助手の使用はデバイスの交換や,ガーゼによる直腸牽引のみに限定し,手術はSolo surgeryで完遂することを目標としている.今回,非技術認定医である医師8年目のロボット支援下S状結腸切除術の動画を供覧し,助手を使用しないロボット支援手術が技術認定に足りえるか,また,助手が必要となるのかを主に議論する.