Presentation Information

[VWS1-4]Obtaining laparoscopic technical certification by using the Hugo Ras System

Daisuke Tomita1, 的場 周一郎1,2, 前田 裕介1, 平松 康輔1, 岡崎 直人1, 福井 雄大1, 花岡 裕1, 戸田 重夫1, 上野 雅資1, 黒柳 洋弥1 (1.Toranomon Hospital, 2.東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科)
PDF DownloadDownload PDF
当院では結腸癌手術において腹腔鏡下手術を主に行っているが、2022年4月よりDa Vinci Xi、2024年2月よりHugo Ras Systemを用いたロボット支援下手術を導入している。
現在Da Vinciは様々な診療科にて適応が広がっており、それゆえに新規術者資格の早期取得は困難であり、資格取得後も当院ではDa Vinciを用いた手術機会の十分な確保が難しい状況である。一方新機種であるHugoに携わる機会は多く、ロボット手術執刀経験のないレジデントに対するロボット支援下手術の導入に用いられている。
Hugoの特徴としては4つの独立したロボットアームとオープンコンソールが挙げられる。オープンコンソールは術者以外にも容易に3D術野を共有することができ、指導面で有用である。独立したアームは症例・術式による細かな調整が可能であるが、S状結腸切除においてはDa Vinci使用時と同様のポート配置を採用している。臍部に2番カメラポート、右上前腸骨棘から頭内側に2cm離れて4番ポート、2番と4番の中間に3番ポート、3つのポートの延長線上に1番ポートを挿入している。助手ポートは3、4番中点の頭外側に1本挿入している。
現在Hugoには血管クリップ、Vessel Sealing System、自動縫合機のデバイスが存在しておらず、これらを用いた操作は助手が行っている。このことがロボット手術経験の少ない術者によるロボット手術の安全な導入、手術遂行には寄与していると考えられるが、技術認定取得を目指した際の術者の主体性は評価しづらい可能性がある。
今回卒後8年目でロボット手術経験症例数は15例(Da Vinci執刀経験なし)のレジデントによるロボット支援下S状結腸切除のビデオを供覧いただく。ロボット支援下手術に関する一般的な技術面のポイントから、Hugo特有の点(特にVessel Sealing Systemが存在しないこと)に起因するポイントまで幅広くご教示いただければと考えている。