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[I-CPD1-5]The safety and efficacy of the Cheatham Platinum (CP) stent for native or recurrent coarctation

Hiroaki Kise, Takanari Fujii, Hideshi Tomita (Pediatric Heart Disease and Adult Congenital Heart Disease Center, Showa University Hospital, Tokyo, Japan)
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Keywords:

CP stent,covered CP stent,大動脈縮窄

未手術/術後大動脈縮窄では、高血圧がありかつ圧較差が20mmHg以上であれば治療が推奨され、高血圧がない場合でも圧較差が20mmHg以上もしくは形態上50%以上の狭窄がある場合は治療が考慮される(ESC ガイドライン2020)。カテーテル治療におけるガイドラインでは、成人の大動脈径までステントを拡大留置できる症例でステント留置に適した狭窄形態であればステント留置が第1選択となる(JCICガイドライン2024発行予定)。現在、日本国内では、PALMAZステントが販売終了となり、大動脈縮窄に対する治療選択肢は事実上乳児の特殊な症例を除きバルーン血管形成術のみとなっているが、ステント留置と同様の効果は期待し難い。CPステント/covered CPステントは、欧米のCOAST/COASTII試験において大動脈縮窄に対する急性期および中長期の圧較差改善効果および安全性が示されており、現在国内承認申請が進んでいるが、さまざまな課題がある。国内導入に際しては、大動脈縮窄症例の絶対数が少ない、施設あたりの治療件数が少ない、他の治療と比較してステント治療の有害事象の発生率が高いといった背景から、安全性の担保される適正使用指針、施設基準、術者基準の作成が不可欠である。安全性・有効性に関する中長期成績を評価するためのシステム(市販後調査、レジストリー登録)に関しても導入に先立って構築する必要がある。これまでの未手術/術後大動脈縮窄に対するCPステント/covered CPステントの海外データを示した上で、国内での安全な導入を進める上で準備すべき内容について概説する。