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[I-OR07-04]Impact of measuring of body composition after Fontan operation

Kosuke Yonehara, Kiyohiro Takigiku, Kohei Kurosaki, Tomoyasu Yuki, Masahiro Narita, Toshiyuki Shimizu, Satoshi Asano, Yuma Shibuya, Yohei Akazawa, Kohta Takei (Nagano Children's Hospital, Pediatric Cardiology)
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Keywords:

Fontan,体成分,運動耐容能

【背景】Fontan循環では全身からの静脈還流を促すために下肢骨格筋の働きが重要とされている。またFontan循環に合併する心不全や蛋白漏出性胃腸症に肥満が関連するとも言われている。しかし、Fontan術後管理において有用な体成分の指標については一定の見解がない。【目的】Fontan術後遠隔期の管理で有用な体成分について検討すること。【方法】対象はFontan術後で当院通院中で、InbodyS10による体成分測定と運動負荷試験を行った患者21名。体成分をInbodyS10を用いて計測し、運動耐容能やカテーテル結果との関連を比較する。【結果】InobodyS10で測定した体成分として、BMI、体脂肪率、両下肢骨格筋量/m2、両下肢骨格筋/体重と運動耐容能(peak VO2 % of Normal)との相関について検討した。最も強い相関関係を認めたのは、両下肢骨格筋/体重でr=0.47(p=0.03)であった。次に、両下肢骨格筋/体重が24%未満(A群)と25%以上(B群)の2群に分類してカテーテルデータを比較した。有意差はいずれの項目でも認めなかったが、中心静脈圧は12.6±2.4 vs 11.0±1.6mmHg(A群vs B群, p=0.13)、左房圧は6.9±2.3 vs 5.5±1.4mmHg(p=0.15)とB群で低い傾向が見られた。また、Fontan手術に到達した年齢は2.6±0.6 vs 3.2±0.8歳(p=0.08)とB群で高い傾向が見られた。【結語】InbodyS10で測定した体成分のうち両下肢骨格筋/体重は運動耐容能と相関関係を示し、Fontan術後遠隔期の健康管理の指標として有用である可能性が示された。