Presentation Information
[I-PD1-1]JOUSEI (cultivation?) on pulmonary circulation for children with congenital heart disease
○Kisaburo Sakamoto1, Keiichi Hirose1, Hiroki Ito1, Noritaka Ota1, Jin Ikarashi1, Yuji Nakamura1, Toshi Maeda1, Seito Watanabe1, Tsugumitsu Kando1, Akio Ikai2 (1.The Department of Cardiovascular Surgery, Mt. Fuji Shizuoka Children's Hospital, 2.The Research Division of Pulmonary Circulation, Research Support Center in Shizuoka General Hospital)
Keywords:
肺循環,肺血管抵抗,肺血流
私が大学を卒業して心臓血管外科に携わり始めたのは1985年で、1987年から静岡県立こども病院にて小児・先天性心疾患を持つこども達の治療に向き合ってきた。1990年台前半まで心臓外科医が最も議論していたのは、“新生児・乳児開心術”と複雑心疾患を心内修復可能な年齢・体格まで繋げるための“準備手術”の成績を如何に安定させるかで、周術期を乗り切るための「心筋保護と体外循環、体循環通路の再建方法、術後管理の改善」等々が中心であった。もちろん、治療選択肢としてFontan手術は存在していた・・が、右室流出路・肺循環に関しては、周術期成績に影響する“肺高血圧発作”、“右心室が耐えられる右室流出路再建”の改善と“肺動脈を如何に成長≒大きくさせるか”などに留まっていたと記憶している。1990年台後半に入ると一酸化窒素導入もあり周術期管理が急速に改善し、Fontan手術自体は勿論、Fontan循環対象・複雑心疾患患者の準備手術が一気に増加したことで、肺循環の注目度が上がり現在に至っているのはご存知の通りである。本日は、シンポジウムの前振りとして、『心臓外科医が肺動脈系にできるのは、適切?適当?な血流源を作ることと肺動脈近位部の形成術ぐらい』と考えていた新前外科医が積み重ねてきたtry & error経験とその結果としての現在の考察を中心に話題提供させていただく。主要キーワードは以下。#)肺動脈の大きさ、形と肺血管抵抗#)肺血流量(高・低・左右バランス)と肺血管抵抗#)肺血流循環を構成するもの:肺動脈系、肺静脈系、気管支動脈系、リンパ系?#)並列循環(体肺、左右肺)#)肺循環と気道・呼吸機能#)肺循環と肝臓・門脈