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[I-PD1-4]Effect of pulmonary rehabilitation on PA VSD MAPCA for optimal pulmonary circulation.

Takahisa Sakurai1, Toshimichi Nonaka1, Hideyuki Okawa1, Takuya Osawa1, Aoi Kato1, Genki Maeno1, Hajime Sakurai1,2 (1.JCHO Chukyo Hospital, Department of Cardiovascular Surgery, 2.The Department of Cardiac Surgery, Nagoya University Hospital)
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Keywords:

肺循環,PA rehabilitation,PA VSD MAPCA

【目的】
PA VSD MAPCAは現在でも治療困難な疾患群の一つであり、正中一期Unifocalizationの良好な成績が報告されているが、一部施設からの報告に留まっている。我々は2012年以後central PAが存在する症例においては最適な肺循環を目指して積極的にcentral PAへの肺血流を増加させるpulmonary rehabilitationを行っている。今回pulmonary rehabilitationを行った症例について検討した。
【方法】
2013年から2025年の間に当院でPA rehabilitationを行ったPA VSD MAPCA10例を対象として検討を行った。
【結果】
PA rehabilitationとして体肺動脈シャントを作成を行った年齢は105(11-204)days、体重は5.1(2.7-8)kgであった。全例初回手術であり、体肺動脈シャントの手術術式としては、腕頭動脈、肺動脈シャント2例、大動脈、肺動脈シャント8例で人工血管のサイズは3.5mm 7例、4.0mm 3例であった。早期死亡、遠隔死亡を認めず、術前PA Index 51(34~110)、術前rt PA Zscore -3.6(-1.0~4.3) lt PA -3.4(-0.3~4.9)であり、術後PA index 181(72~332), 術後rt PA Z score 0.67(-1.47~2.37)、術後lt PA Z score -0.05(-1.21~1.83)であり、全例でPA indexの著名な増加を認めて、左右肺動脈のサイズも1例を除きほぼ正常化していた。10例中6例が心内修復術に到達し、術後の右室圧、左室圧比が0.59(0.35~0.68)であった。3例が心内修復術待機中であり、PA rehabilitation後のPA index 72と最も低値の症例でUnifocalizationを行ったが、肺高血圧遷延し、肺血管拡張治療を行っている。
【結語】
PA rehabilitationはcentral PAのある症例に対して死亡例なく安全に施行する事ができ、著名な肺血管症の発育を認めた。心内修復術後の経過も良好であり、今後も積極的にPA rehabilitationを行っていく方針である。